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筑波TC-2の一日ってどんな感じ? [JOY耐2018]


今年の筑波TTC1400シリーズは・・・

噂には聞いていたんです。

「ものすごい接戦が毎回繰り返されているよ。見応えがあるレースなんだ。」

正直、「ふ〜ん。そう。」って感じでシーズンが進みました。

筑波TC-2の最終戦がある日は、TTC1400の最終戦でもあったのですが、事前情報は、「1ポイント差で3名にチャンピオンの可能性がある。近年稀に見る接戦になってる。」とのこと。


でも、そのチャンピオンシップの当事者である、大ベテランドライバー様は、

「仕事。出場できない。」


あ、そう。


「すげえなあ・・・長年、競技を続けていると、チャンピオンシップの権利は当たり前っていう・・・」

「違うでしょ。仕事あっての趣味でしょう。稼げなかったら出走できないんだから。当たり前ですよ。」

う、うん・・・みんな真面目だね。


そんな事前情報を得ながらの2018年TTC1400最終戦は・・・・

確かに、確かにすごかった。

出走台数が、再び二桁を達成するようになったことにも驚いたけど、それ以上に驚いたのは、

「チャンピオンが確定する最終戦だったのにも関わらず、15周の決勝レースが終わった後、どの車両も傷がついていなかった。」こと。

数年前までの状況に比べたら、雲泥の差です。本当の真剣勝負。

残念ながら、今シーズン久々に復帰したあの女性ドライバー様は、シリーズチャンピオンを獲得できなかったけど、全力を尽くしている姿を見ることができてよかった。

ただ、今年初めて生で見たTTC1400では、もっと驚いたことがあって・・・

KMSの社長が25年ぶりに公式戦に出走して、全ドライバーをぶっちぎって、さっさとトップチェッカーを受けてしまった。」こと。


決勝終了後の食堂で、うちのメンバー全員とヒソヒソ。

「いや・・・あれさあ・・・ちょっとまずくない?フラッと25年ぶりに公式戦に出てきてさあ・・・一体なんで?ってみんなが不思議に思っていたら、装着タイヤが一人だけDUNLOP。このYOKOHAMAの天下である筑波サーキットでさあ・・・で、ぶっちぎりトップってのはちょっと・・・」

「やっぱりここはだねえ・・・レギュラードライバーの皆さんに敬意を評して、ゴールラインの手前で、みんなで手を繋いで一緒にゴールってことで。(できません。)」


な〜んて話をしているところにご本人が登場。

「おっ!なんだ?俺の悪口か?」

「いえっ!滅相も無い。全員で震え上がっていたところです。あえて言えば、TTC1400の大ベテランドライバー様と久々に一緒に走ってもらいたかった・・・」

「まあ、25年ぶりって言ってもさ。普段から競技車両を走らせているから。別にたまたま公式競技に出てなかっただけだよ。」

「はあ・・・でも、やっぱりすごいけどね。トップになっちゃうんだから。TTC1400で。」


そんな驚きでいっぱいだった筑波TC-2最終戦のお話が今回の本題。

はい、みんなここまでで「十分文字を追ったよ・・・」って思っているかもしれないけど、今までは前振りだからね。ここから本番。ついてきてね。


今日はどんなことを記事にするのかというと・・・

「筑波TC-2って、日曜日に行われる耐久だよね。月曜日・・・会社に出社できるようなスケジュールなのか知りたい。」

って人向けの記事になりますよ。(予言)


まず、当日の始まりの時間と終わりの時間。

朝、8時半集合です。

で、表彰式が終わって、解散できるのが18時過ぎになります。

「10時間近く、筑波サーキットにいることになるのか・・・」って思う人がいるかもしれないけど、あっという間に時間は経過します。ドライバーだけでなく、各チーム少なくとも1名お手伝いさんを連れて行ったほうがいいです。

今回は、私がお手伝いさん役。


お手伝いさんが一番活躍するのは、午前中です。

10時35分から予選が始まるのですが、その直前まで、ドライバーの皆さんは、ドライバーズブリーフィングにかかりっきりです。

なので、まず、ブリーフィング参加メンバーは、「出走用の服装になっておくこと」が必要です。

「ブリーフィング終了後に着替えよう。」なんて思っていると、慌てることになります。


で、ドライバーみなさんがブリーフィングに出席している間、「車両点検」と「装備品チェック」が進行しています。パドックでは。

なので、お手伝いさんが必要。絶対に。


我々の場合、「立派なゼッケンをつけている車両群」ということで、ナンバー付きメンバーからは離れたところで隊列を組まされていました。

「なんでだろう・・・」と不思議に思っていたのですが、理由が判明。


ナンバー付き車両群のほうが、指摘事項が多くて、車検に手間取っていた。

アレ、みんな「なんかうるさいこと言うおっさん達だなあ・・・」って思ったかもしれないけど、JAF公式戦の車検を行う人たちということで、実は、東日本地区の各サーキットで見かける方々だからね。あのおじさん達。

あの人たちが、自分の車両のチェックをしてくれるってのは、大変なことなのよ。

本来は、「ハハ〜!我々の車両、車検よろしくお願いします!」って膝をついてお願いするものだからね。(嘘です。本気にしないでください。)


我々の隊列に車検員の皆さんがやってきた時は、明らかにホッとしてましたもんね。皆さん。

「お前ら、このゼッケンをつけているってことは、わかってるよな?我々の手を煩わせるような規定違反はしていないよな?ちゃんと規則書読んできてるよな?」

って感じで、仁王立ち。(多分気のせい。)


速かった。車検進行。


で、続けて登場したのが、「装備品チェック」の皆さん。

これは私たちがわかってなくて・・・

周りを見ると、みんな「天井に出走者全員分の装備を展示」していた。


筑波TC-2開催も2年目を迎えて、複数回出走しているメンバーが増えてきているみたいで・・・実際、今回なんて、25チームが出走。もうすぐフルグリッドですよ。あれじゃないですかね。JOY耐と同じように「1つのピットを2チームで使う。」ってやれば、56チーム出走できるんじゃないですかね。(やめてください。スタート時のグリーンランプが見えないです。)


どうも、ルールブックに表記されていない「現場での改善案」がちゃんと作り上げられているみたいで、ヘルメット類を全部パッと見せられるように天井に置くようになったみたいです。みんなが。


なので、ドライバーズブリーフィングに臨む前にお手伝い係は、全員の装備を集めておかないといけないんですよ。

これをやらないと、予選出走に手間取ることになります。(実際、うちはそうなりました。1名分準備せずにブリーフィングに出席させてしまっていた。)


で、予選に出走した車両群はどんな感じだったのかというと・・・

日産ADバンとか

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いや・・・いきなりADバン・・・え・・・なんで?なんでこれで筑波サーキットを走ろうと思ったの?
オーナーの方を振り向くと「いや・・・確か、ADバンって、これだけじゃなくて、もう一台走ってるよ。」
????
なんか・・・流行りなんですかね。プロボックスじゃなくて、ADバンで筑波サーキットを走ろう!10万km周回してもへっちゃらさ。って、目が回るので、やめてください。
スバル レガシィ・・・って、ワゴンの方ね。
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バラエティ豊かな色々な車両が走ります。
個体を見かけるのが珍しい三菱コルト ラリーアートとか。
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アルファロメオ・・・145ってやつだったかな?
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この辺りになるとホッとします。
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Mini!でっかい方のMiniじゃないよ。これは、筑波サーキットをよく走ってる。
日産マーチ
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サーキットでの定番の定番。でも、写真に写っている車両は、3ドアってところがすごく珍しい。
クラシックカーもたくさん。
多分・・・アルファロメオ?
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ものすっごく貴重な初代シルビア!
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引っ掛けるような真似はしたくない。特にクラシックカー群と走る時は、慎重に接しないと・・・
で、こんな感じの「普段、筑波サーキットの練習走行では見かけないような車両群」の中に・・・軽自動車が・・・
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これ、「筑波サーキット1コーナーで、排気量が大きいADバンを軽自動車が仕留めにかかっている図」なんだけど、この車両、日本レース界の最深淵部K4-GP出走車両です。ええ、あの「ハマったら決してはい出すことができない耐久レース。最初は確か、軽自動車で安く大会に出走しようと・・・」と参加者全員が遠い目で富士山を眺めているというあの大会に出走するようなチームも混ざっている大会です。筑波TC-2。
なので、「俺は最新鋭の速いクルマなんだぜ。みんなを蹴散らして、担当時間をきっちり走ってやるぜ。」な〜んて、走り方をしていると黒旗を出されるだけじゃなくて、コントロールタワーに大声で呼び出しです。
(大会終了後の表彰式での話を聞いていると、結構呼び出しが忙しかったみたいですね。)
立派なゼッケンを貼っている車両は、経験値が高い分だけ、普段よりも慎重に。
ナンバー付き車両は、自分がコントロールできる範囲内で担当時間をしっかり最後まで走る。
ことが求められる大会です。
予選が終わってみると、トップは1分5秒台から、最後尾は1分52秒台まで・・・
ちょっとすごい。
2周目でラップされるような組み合わせの大会だよ。しかも、25台も出走する・・・
ドライバー出走順をどうしたもんだか・・・
「あ、一番手、俺ね。混戦に慣れてる奴がスタート担当じゃないとマズイだろ。これだけバラツキがあると。」
AE86レースの彼が手を上げてくれた。ありがとう。
さて、後の3人を・・・
心配なのは、2時間耐久がチェッカーフラッグを受ける時間帯は、すでに夕暮れ時になっているということ。
「目が良い人!」
誰も手を上げない。
「なんで?全員、メガネしてないよね?」
「アイドルは眼鏡をかけない。」
いや、いきなりそんなことを言われても・・・もはや壮年って、くくりに手がかかってるおっさん達に・・・
仕方がない。iPad miniで視力検査だ。
食堂前に3人を立たせる。
私が1番ピットのあたりに立ってiPad miniをかざす。
「はい!視力1.2をチェック。これ、どっち向いてる〜?」
「おかしいよね〜!見えるわけないよね〜!20mぐらい離れて、ちっこい画面見ろって言われても。」
(両者大声)
「ダメだろう?普段の速度域と違う世界を走らせているんだよ。俺たち。これぐらい見えないと。」
「見えないよね?アフリカの人かよ。視力5.0かよ。」
AE86レースの彼がツカツカとやってきて一言。
「うん。もうやめよう。食堂からみんなが見てる。明らかに”あいつら、また変なことやってるぜ。”って目で見てる。」
あ、はい。
自主申告で、チェッカーフラッグを受ける係は、TTC1400の彼に決定。
本当にチームメンバーの中に「目が良い人」を入れておいた方がいいです。実際、レース進行が遅れて、ライトオンが必須の時間帯にチェッカーとなってしまったので。
レース進行が遅れた理由は・・・まあ、公式戦の方が10分ぐらい遅れて終了。
それ自体は、想定の範囲内だったんだけど・・・TC-2は、スタートが結局、当初予定から30分ほども遅れてセーフティーカースタートとなったんです。
「コースに入ってみたら、自分の車両をどこのスタート位置に持って行ったらいいかわからない。」
ということは想定内だったんです。
まあ、そうだよね。って思う。
普段は被らないヘルメットをかぶって、クローズドコースのスタート位置まで車を持って行くなんて体験、そうそうしないんだから。仲間がスタート位置に立っていてくれなかったら、止める場所は全くわからない。
ただ、想像を超えて驚いてしまったのは・・・
1)そもそも、レース開始時間になってもピットロードに誰も入ろうとしない。
(通常は、予選上位から進行時間通りにピットロードに入ろうとする。)
2)仕方がないので、ゼッケンが付いている組から、ピットロードに進入したが、それでもゼッケン組について行くナンバー付き車両群がいなかった。
(ここで、すでに相当な時間ロス)
3)とどめを刺したのが、ピットロード入り口がクローズ(赤信号)になっているのにも関わらず、係員の制止を振り切って(というか、恐らく聞こえていない。)ピットロードに進入。危うく本コースに出ようとした車両が発生。
正直、危なかった。
まあ、大会委員の皆さんも、「いつもの大会進行」のつもりでいちゃったよな。とも思いました。お手伝いとして、現場で見ていて。
普通、決勝ってなれば、ワクワクして、みんな集まってくるもの。ピットロード入り口に。
放送で、進行をいちいちお知らせする必要がある大会だということです。
外は真っ暗な中、最後の最後、だいぶ遅れて開催された表彰式では、まず、優勝チームが集まっていないっていう状況なんだから。
あれ、「自分たちは金を払っている客だ。」っていう意識がそうさせるんだろうけど、安全に自分たちが「普段、体験できない速度域で命を載せる道具を走らせる。」ことができているのは、サーキットの係員さんや、大会競技委員の皆さんがいるからなんだよね。
表彰式は、一日「自分たちを手伝ってくれた人たち」に感謝を表す場でもあるんだから、集まって欲しかったよなあ・・・
ま、我々は無事にクラス優勝の表彰状を受け取った。(って言っても、クラス1唯一の出走なんだけどね。)
なんか・・・外車整備係の様子がおかしい。どうしたの?最終結果表を握りしめて。
「いや・・・予選10位。決勝10位って・・・」
「よかったじゃないか。何も問題なく、完走できたんだから。」
「私たち、何もミスしなかったですよね?」
「そうだね。給油1回で、ドライバー交代練習もできたしね。おかげで新しいシートベルトの威力を知ることができたよ。」
「でも、決勝で順位が上がってない・・・」
ふう・・・
「あのな。まあ、みんな薄々気が付いていたわけ。この車両は、TTC1400の車両群に比べるととっても遅いよなあ〜って。」
「で、今日、TTC1400が15周を本気で走ったコースで、その数時間後に同じ天候、ほぼ、同じ路面状況で、こちらは2時間完走したわけだよ。」
「はい。」
「どれぐらいの差だった?」
「TTC1400の一番遅い車両が、1分9秒台。」
「今回のオレたちは?」
「ベストが1分11秒台」
「な?プロが作ったスプリント用車両と、我々の手作りEP82は2秒も違うってことだよ。金はタダ取らないって事だね。学びがあって、充実した1日だったよ。なっ?」
「はあ・・・」
日比谷花壇

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