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小学校で理科教室をしてきました [雑談]

さて、今日は久々に「全くモータースポーツと関係ない話」です。最初から最後まで。
え?「このBlogって、いつも前半は関係ない話だろ?」とかまあ・・・そう言わずに。

台風が迫る中、朝8時に黒服を着た集団が校門の前に集結。
総勢15名。年齢性別問わず。折りたたみ傘で。遠目から観て・・・・浮きまくってるぞ。諸君。

何をしに来たのかというと・・・
「小学校で出張理科教室」をしに来ました。グループ全社挙げて同意者を募って。

私?
「賛同者募る!」って社内イントラが掲載されていたのは知っていたけど、試験でキリキリ舞いだったからね。
とりあえず、試験が終わっても、まだ募集していたら・・・募集していた。集まらなかったんだ?ひょっとして。

みんな、「小さな頃の夢」って叶えていますか?

私の小さな頃の夢は・・・「車の設計者になること」
社会人になった後に母親に見せられたことがあるんですよ。「幼稚園で描いていた絵」
ちょっと怖かった。
だって・・・「ただ単に、クレヨンが横方向にスクロールしているだけ。それも分厚くなるまで何重にも重ね塗りされて。」

母親は、「車を書いていたんだって。」と言って見せてくれたけど・・・正直「病んでる?この子?」ってしか思えなかったよ。書いた本人が言うのもなんだけど。
全く覚えていないそれらの構図の絵が、すごくたくさんあったんですよ。よりによって。(ほんとに怖い)

「早く車の運転ができるようになりたい」ってそればっかりだった。
正直、18歳で全部達成しちゃった感が・・・大学は、在学中はなんだかいつもイライラしていた。
「早く社会に出たい。俺はみんなに比べたら出遅れてる。」(陸上部のみんな(工業高校)は就職していたからね。)
大学を卒業する時に、実は、自動車会社から内定をもらうことができていました。
欲を出して、もう一つの自動車会社の試験を受けたところ・・・落ちた。見事に。

その結果を連絡してくれた人に食いついちゃいましたよ。
「私が落ちる理由って、なんですか?」
「う、う〜ん・・・・普通はこういうことは言わないんですよ。聞いてこないし。・・・・困ったなあ。」
と言いながら、その人が教えてくれたのは・・・

「いろいろな能力を分析するためのテストを何度も受けてもらいました。その結果・・・あなたは設計には向いていないと思う。小さな細かなことを繰り返す試験の項目だけ、良くない成績だったんです。」
「・・・・」
「たぶんねえ・・・あなたは設計の人ではないと思う。もう少し、今の希望職種で本当にいいのか、よく考えなさい。」

さてと・・・困っちゃたぞ。その時になって、初めて真剣に「俺、自動車の会社に入りたいって、そればっかりだったけど、ほんとにそれでいいのかな?」ってなってました。
直ちに内定くれた会社には断りの連絡。(才能がない人間が入っても、失礼だと思った。断るのがものすごく大変だった。)

いくらバブルが崩壊した頃(社会的にはその認識はなかった。既に新聞報道は変調を訴えていたけど。)といっても、夏が終わる頃になって、内定が1社も無いってちょっと・・・

大学4年生の時には、学校に行ってなくて、ある国の機関で研究をやっていた。
その研究室の先生に相談。
「う〜ん・・・私も学校を卒業する時にヘリコプターの操縦士になりたくて、そっちを受けたんだよね。残念ながら今は、大学で研究やってるけど。」
「さて、いよいよ真剣に就職を考える気になったかい。夏前に納税者の皆さん向けにこの施設を開放しただろう?その時の君の説明の仕方が、すごくわかりやすかったから、感心したんだよ。車の設計やりたいって言っていたから、黙っていたけど、本当はモノを売ったりする方があってるんじゃないかな。」

モノ売り?営業?俺が?

まいったなあ・・・って思いながら、大学の就職担当の教授の部屋へ・・・(おじいさん先生で、正直ものすごくつまらない授業たった記憶しかない。できればこの部屋自体も近づきたくなかった。)

一通りこれまでの経過を説明し終わった後、そのおじいさん先生が言ったのは・・・
「う〜ん。君にぴったりの会社があるよ。ほら。」
ほら。って・・・・それ、山積みの会社案内の一番上にあったものをたまたま私に出しただけでしょ。なに言っちゃってるのよ。

その会社案内の表紙に書かれていた企業ロゴ・・・見たことある。小さな頃から。
実家は電気工事業で、それらの業界ではよく使われる会社のロゴだった。

「まあ、このロゴだったら知ってるし、受けてみるか。」
そのまま早・・・19年ですか?
その次の春。
普段、SKYLINEで通学していた道の脇にあって、「ぼろい工場だなあ。」って思っていた会社の工場が・・・
まさか新入社員研修で派遣された親会社の基幹工場だって知って、めまいがしそうだったのを覚えてる。

入社したその会社は・・・正直、新入社員でもあまり褒められた状況じゃないのがわかる状態だった。
3年目・・・だったかなあ・・・真っ昼間に「こんな会社、辞めてやる!」って、机に蹴りを入れてそのまま飛び出しちゃったんだよね。

応対したお客様にものすっごく怒られたのだ。どうも年上の方々が無礼な応対をしたらしい。我慢がならなくて、再び電話をかけてきたそのお客様の応対を私が受け持ってしまったのだ。

駅まで帰る私をその当時の部長が追いかけてきて、止めようとしたけど・・・
「4日間寝てないんだよ。頼むから寝かせてくれ。男も女もバカばっかりだ!」
そのまま2週間・・・以上かな。会社に行かなかった。

ただ、最近自分自身で感じるのは・・・あの当時「バカなおじさん」って思っていた人に自分も近づいちゃっているんじゃないかな。って・・・
電話の応対の仕方に端的に出てしまっているって、自分でわかる時があるんです。
歳をとるって・・・なんか、雑になるんだね。きっと。
「あの時、そのまま自動車会社に就職していたら・・・」って?
考えない考えない。実は、その2社とも、この長い年月の間にいろいろと大変なことになっていて・・・
正直、「あの時、就職できてしまっていたらどうなっていたんだろう。」って考えることはあるけど。

そんな事を考えていた時に今回の「出張理科教室、講師募集!」の掲示を見たんです。
「人にモノを教える」っていうことに対して、リセットがかけられるかな。って思って。
それと、「会社のロゴ」って小さな頃から見たモノを覚えてくれるんじゃないかなあ。って期待して。

さて、黒服の15名が、台風が近づく小学校に集結して・・・そのまま理科教室に直行。
ただちに授業開始。
え〜と・・・すごくギュウギュウ詰め。これで・・・5年生全員なの?僕らの時代の・・・2クラス分にも満たないんだなあ。

この理科教室でなにをやるかというと・・・「事前に参加者は、自分で組み立ててみるように」ということで、送られてきていました。「手作りモーターキット」
前日にちゃんと予習しておきましたよ。ええ。

え〜と、ビニール袋から取り出すのは、
1)乾電池2本
2)ニクロム線2本
3)電線2本
4)クリップ2コ
5)磁石1コ
6)消しゴム1コ
7)まな板1コ
8)紙やすり1枚
・・・・・これでモータ?
・・・・・作れたっけ?いやいや国家資格を持っているんだから、この道具を見ただけで、「フレミングの左手の法則」を解説できないと。


やってみましたよ。自分で。会社の机で。終電間際に。
・・・・ウゴカナ〜イ。果てしなく動かないぞ。これ。
・・・・どうしよう?今、子供たちに一個づつ配られている同じキットも動かなかったら。ドキドキドキドキ・・

作業をやっていて気がついたのは、みんな「ちょっとでも待ち時間があると飽きちゃう。」んですね。
他の子が終わるのを待っていると、遊び始めちゃう。磁石使って。(すごい発想なんだけどね。)
それと・・・どうも「カッター」って道具を使うのが初めてって子が・・・いるみたい。歯の方じゃなくて、逆を当てて、消しゴムを切ろうとしてる。それも複数の子が。????

あと、ついつい「大人の考え」を押しつけちゃうんですね。なにか指示を出したりする時に。
「15mm切るんだよ。」ということを「15ミリ切って。」と言ってしまって、みんな(私の担当は4名)???
しばらくこちらがよくわかってなかったです。
みんなでなんか・・・「ねえ、15ミリって、1.5cmのこと?」ってボソボソ。
あ〜・・・・そういえばそうだったよ。学校って、mとcmの世界だった。社会に出てからだったよ。mm単位で話をするようになったのは。
そういえば、デシリットルなんて単位も習ったっけ。小学校で。(絶対社会で使わない。)

よしっ!全員電線を繋ぐところまでできた?
じゃ、電線を乾電池に付けてみよう。コイルのところが廻るよ!

・・マワラナ〜イ。全員
ど、どどどど〜しよう!
一人づつ、ニクロム線への紙やすり作業を再度指示。私が直接手を出しちゃいけない。
みんな次々に廻り始めて・・・・
「ヨッシャアアアアア〜!」
(キョウシツデオオゴエヲダサナイデクダサイ。)


あれ?一人だけまだ動かない。う〜んう〜ん・・・イヤイヤ待て待て、このコイルの両端をちょうどクリップの円の真ん中に・・・・
男の子が一言。
「人生、諦めが肝心だよ」

いか〜ん!

「諦めちゃったら、そこでおしまいなの。」
「おしまいでもいいよ。こんなの。あ〜あ。」

まだいじっていて・・・ほら、ちょっと初めに手で動かしてあげると・・・ほらっ!動いた!やったぜ!
下を向いたまま・・・あ、はいはい。わかった。喜んでいる訳ね。素直じゃないな。チミ。
おっと、名刺入れが落ちた。あ、拾ってくれてありがとう。
「名刺ちょうだい。」
え?俺の名刺?いやいや、もっといいものをあげよう。ほら、我が社の企業ロゴシールだよ。いいだろう?さ、これをこのまな板に・・・
(頭をブンブン)
「いや、そんなにこのシールを全否定されちゃうと・・・今日の任務はこの企業ロゴが夢に出てくるように・・ってことなのに。そんなに俺の名刺?」

あげました。私の名刺。そんなに喜ばれちゃっても・・・
20年後ぐらいに価値が出るかもね。

5分で片付けをして、次は6年生の授業。
・・・少子化をひしひしと感じるよ。さっきよりもさらに人数が少ない。俺たちの時代の・・・1クラス分?

1年違うだけなのに全然違う。
待ち時間に遊んじゃう子はいないし。
ただ、「あっ。ちょっとまずいかも」って思ったのは・・・
黒板の前で講師がPowerPointの描画を「はい。これを見て〜」っていうと、「手元の配布資料」を見ちゃうんですよ。全員。

あ〜・・・このあたりが「人前で説明ができない日本人」を生み出しちゃうんだと思う。
たぶん、「手元の資料と全く同じモノ」が普段、PowerPoint資料で描画されることに慣れちゃっているんですよ。
大人になって、それをやっていると寝ちゃうんだよねえ。聞いてる方が。全くダメだ。それでは。

作業の進捗自体は、もう全然違う。さっきまで汗をかいて「なんとか全員動くように」ってやっていたのがウソみたい。
さ、それじゃ、みんな乾電池に電線を付けて〜

・・動かないぞ。全員。

またかよ!
一人一人手直し。自分で作業するんだ。よ〜しよし。全員廻ったね。よかったよかった。
って思っていたら、男の子がまな板の裏を差し出してきて・・・
「サインください。」

へ?
え〜と、じゃ、ウチの会社名と私の名前を署名・・・
「こういうのじゃないんだよな〜。もっと崩したやつがいい。」
えええええええ〜!

おじさん、確かに昔、書道をやっていてよく、「芸術的な手書き文字ですね。」(ようは汚い。)って言われるけど・・・はい。墨汁と筆を用意して。あ、無理?

無理矢理「芸能人のサイン」っぽくしましたよ。自分の署名。
練習しとくんだったあああ〜。サイン。
ってみんながぞろぞろ並び始めちゃって。やめてくれええええ〜。
しかも握手求められるし。
なに?これ?「新版作家のサイン会場」みたいなノリは。

「やったあああ〜宝物だよ。俺、こうやって家に飾っておく!」
あ、いやいや。チミ。それはちょっと・・・・私の任務は表面に貼られた企業ロゴを見て、家族みんなの夢の中に出てくることなのよね。そのロゴが。(呪いの企業ロゴ?)
私のその場で作ったサインが家に掲げられてもなあ・・・

他のメンバーも「いやあ、時代なんだね。私なんてハグされたよ。」ってなんだか喜んでいた。

さっきから児童以外に大人がたくさん混じっているなあとは思っていたけど・・・
学校開放日で、親御さんや地域の教育委員会の方々まで一緒に参加していたんだって。なんだかこの地域で初めての体験だったらしい。
さっきまで手伝ってもらっていた女性は・・てっきり学校の先生かと思ったら、私の担当した女の子のお母さんだった。
いやあ、だいぶ助けてもらっちゃった。

みんなにすごく感謝されてしまって、学校を後にする。
あ、みんな会社に戻るの?親会社のあのでかいビルに。
すごいねえ。そんなことしたら、たぶん自宅に帰れないよ。んじゃ、私はまっすぐ家に帰っちゃうから。
地下鉄の駅から連絡。
「学校訪問終わりましたあああああ〜。今、風と雨がすごくって。あ、傘がああああああ〜(ブッツーツー)

あ、2時間後ぐらいですか。
なんだか大変な状況がTVに映し出されてましたね。
私、自宅でミカン食べながら、その様子を見ていました。
「会社に戻った連中、これで缶詰だな。ケッケッケ。」(邪悪)

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