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バルブすりあわせができないよ〜(解決編) [N1仕様エンジンの製作]

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私がモータースポーツイベントに参加するとですね。まず雨になるですよ。ええ。ほぼ100%の確率で。
しかも、たいていの場合「土砂降り」
今回も土砂降り。筑波TTC1400 '2011開幕戦のお手伝い。
なんなんですかね?5月に台風って。

カッパすらほとんど役に立たない筑波サーキットで立ってました。朝6時から応援に来てくれた子供たちや
そのお母様と一緒に。

結果は・・・・スタート直後の1ヘアピンまでに2位に上がったところでおしまい。みんなものすごくがっくり。

まあ、実のところ私、ほっとしてました。その破損状況を確認して。
後ろから押されて、牽引フック&マフラーが垂れ下がってしまって一巻の終わり。
ただ、スタート前から「冷えたタイヤでグリッドスタートさせて、この雨量だと大変な事態になるかもな」
って思っていたので・・・

正直、この程度で終わって良かったんだと思います。
ドライバーに話を聞いたところ、1ヘアピンで押されて回ってしまった後、コースの真ん中で完全に立ち往生してしまったそうです。
「みんながあの状況で、誰も当たらずにうまくよけてくれたんだよ。ほんとによかった。」

豪雨の筑波サーキットに一日いて感じたのは・・・
「レースのレベル・・・というか、格が上がるにつれて、クラッシュする人が少なくなるって事か?」って思いました。
たとえば、ドライブがものすごく難しかったはずのP-FR/AE86レース(一台もクラッシュ車両無し。ただし、決勝終了後にタワーに複数のメンバーが呼ばれていたけど。)や、予選から大量に全損車が出たFJに対してのSUPER FJとか。

ああ、全然当たってない訳じゃないんですよ。SUPER FJは1コーナーで見ていましたけど、それまでの1位の車両をイン側から弾き出してのポールtoフィニッシュだったみたいですしね。
ただ、「こいつらすごいなあ。」って思わされたのは、1位から5位までが数珠つなぎの状況で、弾き出された車両がスピンしたのに、直ちに3位の位置にスピンターンで戻ったことと(結局彼はその後抜かれて4位フィニッシュ)、その”戻るスペース””間”をバトルの真っ最中の彼らが与えたのを目の前で見た事です。
周りのメンバーの技量を信じてないとあれはできないと思う。
弾き出された彼だって、「少し前からドロップダウンしてきて・・・隙を与えてしまった」って自分でもわかっていると思います。

フォーミュラーをやっている若い彼らの方が、よっぽど「真剣&まじめ」だってつくづく感じてしまう事が多いんです。昨年からこの選手権の手伝いをしていて。
え?「フォーミュラーは、タイヤが露出してるんだから、バトルが丁寧になるのは当たり前だ?」って?

そこだけかあ?
ハコのメンバーって・・・明らかに平均年齢高いから本来は、率先して「鏡」にならないといけないと思うんだけど・・・
「ダメな大人」の展示会?TTCって。
なんか「人生黄昏時が見えちゃって、変な事をしてもだいたいあんまり怒られないで済むってことを悟っちゃった、疲れた大人達の集団」って感じ。

フォーミュラーをやってるみんな。
お金でだいぶ苦労していると思うけど、TTCをやっている大人達を見て、「俺は、ああはならない。」って心に刻むんだよ。
そこさえ守っていれば、万が一フォーミュラーを降りる事になっても、だいたい人生誤らないから。

次回から、「ハコ」と「フォーミュラー」の決勝時間を逆転して(たいていの場合、フォーミュラーの方が格が上なので、イベント日の最終決勝がSUPER FJになる。)「フォーミュラーの決勝走行を見て、自分たちはどう思ったか」の論文提出させてから、決勝グリッド着の可否を決めた方が良いんじゃないかしら。
え〜と・・・「400字詰め原稿用紙10枚提出が義務」とか。
彼らの「本気」を少しは感じ取った方が良いよ。いつの間にかすり減っちゃった大人達も。
あんな頃が自分たちにもあっただろうに。

さて、頭切り替えていきますよ。
今回のお話は、数ヶ月にわたって頭を悩ませる事になった「バルブすりあわせ作業」の”解決編”

前回の「やり直し」作業は・・・「少しはマシになったみたいだけど、16本全部揃えるのは無理」と悟る事になりました。

さてどうするか・・・・
選択権は4つ
1)2010年春の日光耐久でブローしたエンジンから、ヘッドだけ丸ごと移植する。
2) 残り10本のバルブを再度作業して何とかうまくいくようにチャレンジする。
3)スペアエンジン(C140ミッション付きのエンジンを見つけ出してきていたのだ。)のヘッドを作業
4)諦めてプロに頼む。

1)は・・・ガレージオーナーが猛反対。AE86レースの彼や、フォークリフト修理係も「う〜ん・・・バルブが曲がってるんじゃないかなあ・・・やめたほうがいいんじゃ・・・・」
オーナーは?「やめとこうよ。ブローしたエンジンから丸ごと持ってくるのは。」
はい。了解。1)案却下。

2)と3)は・・・私が疲れた。
だって、このエンジンのバルブすりあわせ作業だけで2ヶ月半かかっちゃってるんだよ。
スペアエンジンのヘッドだって・・・うまくいくか全然わからない。また2ヶ月半かけるのヤだよ。
いやいやそれでも・・・思い切って、「バルブシートカッター」の工具を買っちゃおうか?
そうすれば、何とか解決できるかも。でもなあ・・・使った事もない工具を一発目からうまく取り扱えるかなあ・・・う〜んう〜ん・・・
シートカット研磨&バルブシーティングツール

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結局、私が下した決断は・・・4)プロに頼む。
って・・・・どこに頼めば良いんだろう?

私、レース車両の世界って、正直「商売がうまい」ところとは極力つきあわないようにしているんです。
自分が営業職だという事と、その後「皇帝陛下のNO.2ドライバー」になることになる外国人ドライバーを日本に呼んだチームのお手伝い活動をわずかな期間やっていた経験があるもんで。
どうしても、モータースポーツ界でプロモーションがうまいところ→腕/コスト比率はどうなんだ?って思っちゃう。

さて、今回も「口コミ」のツテをたどらないといけない。
作業中のヘッドを持って、フォークリフト修理係の彼が知っている内燃機屋さんに連れて行ってもらった。

私が作業したヘッドを見て・・・「う〜ん・・・ここまで当たり面が広がっちゃってると・・・この部品でできるかなあ。」
慌てて、私達のバイブル「EP82(4E)エンジン整備書」を差し出して、バルブ当たり角のページを見せると・・・
一瞥しただけでおしまい。
?????

「この部品では使えなくて、お金がかかりそうな状況なら先に連絡ください。」
後でフォークリフト修理係にお話を聞くと・・・
「ああ、プロの方々のお話だと、メーカー指定の当たり面の幅すら”広すぎる”んだそうです。」
「エネルギーを持った爆発ガスをできるだけ漏れなくクランクシャフトに伝えなければいけないわけですから、”隙間”はできるだけない方が良いんです。」
「でも、あまり隙間を作らないとバルブとヘッド面の接触部は摩擦熱を持つ訳なので、その熱をうまく逃がす方法が必要なんです。」
「そのあたりを調整できるのが”内燃機屋”と言われるプロの職人さん達なんですよね。」

ふ〜ん・・・・まあ、確かにわざわざそこまで手間をかけなくても、具合が悪くなった車を乗り換えちゃう時代かもね。今は。

後日引き取り。
なんとか渡したパーツだけで作業してくれた。
少々苦笑いしながら解説してくれた。
「まあ、バルブが曲がったりしてなかったから、なんとか修正しきったよ。そんなに悪いエンジンじゃないんじゃないかなあ。これ。」

かかった費用は・・・・iPadが買えるお値段。まあ、持ってるしね。64GB。旧モデルになっちゃったけど。

フォークリフト修理係からバルブ組み込み用工具を借りて、オーナーと二人で組み付け作業。
なんかこの・・・バネ式の組み込み工具・・・確かに使いやすいねえ。修理係の彼は「バルブコッターの組み付けなんて、親指で押さえつけて、一人でやりますよ。」って言ってたけど・・・
確かにこの工具なら、一人でできそうな気がしてくる。まあ、我々はいつも通り二人でだけど。
あ、バルブの当たり面がどうだったかって?
全然。ぜ〜んぜん確認しなかった。当然、灯油ドバドバ確認作業もしなかった。
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ヘッド面の保護テープを剥がした後、部品そのものは全く見ることなく、黙々とオーナーと二人で組み付け作業。
だって、「せっかくプロが作業してくれたヘッド。16本あるバルブの組み付け場所を間違っちゃいけない。」
頭の中はそればっかり。一気にやりきったぞ。

え〜と、これでバルブが組み上がったから、いよいよブロック側と合体させるのね。
まずは・・・なんだかいっぱいあるこの部品を測定しておこうか。
何だろこの丸いの。
SIM.gif

シムってのと、そのシムを載せる台座なんだって。
どこに使うんだろう?

とりあえず、厚みを測定しておこう。
なんか・・・厚みがバラバラだ。この台座も・・・こっちは縦方向の厚みにばらつきはないみたいだけどなあ・・・
なんか役に立つかもしれないから、ノギスで高さ方向は測っておこう。
DAIZA.gif

ここまでで、ガレージオーナーの立派なガレージを離れる事になりました。まだエンジンを組み立てるなんて、全く取りかかれていない状況だけどね。
男だから、どうしても日々の行動が仕事を基準に組み立てられているんです。
彼は工場勤務で、「モノを自分の手で、期日までに決められた数量を良品で作る」ことを行動基準にしてる。
対して私は営業職で「今日、やっと合う約束をしてもらえたお客様は・・・ひょっとしたらこのチャンスを逃すと二度と会ってもらえないかもしれない。」という毎日。
常に選択肢を複数準備して、「問題が解決できる方法だったら、迷わず別の選択肢も取る」ことを行動基準にしている。

どうにも「なにがなんでも自分たちでやり抜くんだ。」というところから逸脱した私が許せなかったらしい。
残念。
まあ、高校1年生の時から、早4半世紀。
お互いの嫁さんよりもつきあいが長いんです。まあ、そういう時もあるだろう。

さてと・・・いよいよネクタイ組二人だけで、何とかしなきゃいけなくなったぞ。この青いスターレット。
いつの間にかすっかり春になった。気がついたら、日光であの日、エンジンが壊れてから1年になっちゃったよ。

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