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はい。JOY耐燃料補給の方法の解説ですよ。 [2012年JOY耐7h]

 

私は、工業高校出身なんですけどね。
おかげさまで、周りには「手に職」の友達が結構います。(結局、みんな実家を継ぐために15歳で決断したんだよね。その後の進路を。私はさっさと父親の事業を見限って、大学に進学してしまったんだけど。)

この「もはや物作りなんてできない国。日本」って状況下にあって、何とか全員ちゃんと仕事を回しています。
そんな友人にお願い事を一つ。染め物屋を継いだ人がいるのだ。
「黒いTシャツに白文字でプリントをお願いしたいんだ。フォントや詰めをかなり細かく指定しちゃうけど、作ることはできるかい?」

万が一、公衆にさらされる映像になった時に「フォントの著作権」を主張されないようにOpenType Fontにしておかなければ。

昨日(9月14日ね)の朝、出勤前に完成したものを受け取って、午後には打合せ開始。(失敗した。写真撮っておくんだった。)
18日から韓国出張になる外資系の彼に渡したかったんだ。このスペシャルTシャツ。

「月曜日から、1週間の韓国出張だろ?異国で大変だろうから、着替えを一つ贈るよ。」
「あ、ありがとうございます〜。ちょうど・・・いいサイズみたいですね。ぴったりです!ありがとうございます!」
「うん。よかったよかった。サイズが合って。文字だけでもキッチリやればデザインができるんだよ。」
「後ろはウチの会社のロゴですか。なんか、ほんとにスペシャル品ですね。表の・・・これは・・・ハングルですか?」
「うん。知ってるか?ハングルっていうのは、人類史上最も新しい言語なんだって。」
「へ〜・・・なんか記号みたいで、なにが書いてあるのか全くわかりませんね。中東の言葉も全くわからないけど・・・なんて書いてあるんですか?」
独島は日本領土です。って書いてある」

バッ!ガラッ!!バ〜ンとおおおおお〜!!!!

ちょっっとおお〜!いくら何でもひどいじゃないか!プレゼントを目の前で、隣の敷地に捨てるなんて!」
ウチの会社の隣は・・・今、なんかものすごく高層のビルを作るみたいなんだよね。一生懸命地面を掘ってる。(窓を開けるとすごくうるさい。びっくりするぐらい。)
あ〜あ・・・透明なビニール袋に入ったスペシャルTシャツが、ダンプの荷台に・・・あ、ホッパーから土砂がその上に・・・あ〜あ・・・もう取り返せないよ。

「いや、なんか・・・激しく身の危険を感じました。生命の危機ってヤツです。正当防衛って言わせてください。」
「あのね。僕は君たちのお客さんだよ。君たちの会社が日本に進出して20年、鳴かず飛ばずだったのに、私と組んでたった3年で日本市場NO.1になっただろ?だったら、私の言うことは聞いて当然だよ。」
「いや、日本市場の大きさなんて、我が社にとっては”ゴミ”の扱いですから。今や”中国支社日本出張所”ですよ。日本営業所じゃなくて。本社側の扱いなんて、その程度ですよ。」

ふう・・・どうもねえ・・・私がやることとか、発言することって、ど〜も・・・冗談に受け取られることが多いんですよね。

「あのな。私の行動すべてが緻密な計算に基づいているってことをなんでわからないんだ?手を組んで3年になるのに。この「独島Tシャツ」だって、高度なプレゼンテーション手法の一つなんだぞ。」
「はあ。」
「ちゃんと聞け。なんで作ろうと思い立ったのか、解説してやる。」

「この独島Tシャツを着る最高にベストなタイミングは、金浦空港で入国審査をくぐり抜けた直後なんだ。」
「審査ゲートを無事通過したと同時に、やおら上着を脱いでこの黒いTシャツに着替えるわけ。」
「で、その格好のままA'REXに乗るんだよ。」
「いや・・・A'REXのホームまでたどり着けないと思います。まず間違いなく。」
「ふう・・・・いいか?ここからが大事なところだ。その通りなんだ。たぶん空港を出るのも難しい。で、ものすごく大変な事態になると。もはや惨劇。
「・・・・・」
「まさにカミカゼ!金浦空港で独島Tシャツを着た日本人青年が大変なことに!」
とかっていう題名で、その惨劇がYouTubeに投稿されちゃったりするわけ。
「・・・・・」
「で、その惨劇の主の背中には超大国アメリカ企業のロゴがプリントされている。と・・・」
「な?なんかとってもワクワクしない?すっごく大変なことが起きそうな気がしない?あのオリンピック男子サッカーの気分の悪さ以上に。」
「宣伝っていうのはね。フェラーリがかつてやったように、”勝手にニュースソースに使われる。”状態が最高なんだ。フェラーリなんて、有名人が必ず乗る車になってるだろう?その有名人と共にフェラーリの車が映像に流れる。と。それと同じ状況をこの独島Tシャツでできたハズなんだよ。それを全く君は・・・私の高度なパブリシティ戦略を台無しに・・・
「そういうことは、あの”国家の支援を受けた物まね企業”先日訴訟で勝った会社の社員にやらせてくださいよ。我が社の取引先ですから、連絡しておきますよ。」
「違うだろ。お前さんの会社のロゴが前面に出ないと効果がないじゃないか。」
「やらなくていいです。外資系はそこまで滅私奉公しません。そういう日本企業に幻滅して、私はヨーロッパに渡ったんですから。巻き込まないでくださいよ。」
「チッ。」

「まあ、せっかく作ってくれたプレゼントを台無しにしちゃったから、お詫びに何か差し上げますよ。どうですか?これからAKB48カフェにでも。」
「う〜ん・・いや、アレはもう飽きた。あのぼったくり感がな〜・・あ。」
「なんですか?とりあえず、いろいろなコスチュームが置いてあるあのお店とか、なんとかの穴とかはダメですよ。ウチの会社からもはや禁止令が出てます。この間、シンガポールの連中を連れて行ったでしょう?あのあと、ものすごく怒られましたよ。私。」
「ふう・・・風雅を解せない連中はいかんな。アレだあれ。秋葉原イチの電気店2Fにオープンしたメイドカフェに行こう。今月オープンしたんだよ。」
「はあ」
「きっと、電気店の制服で”イラッシャイマセゴシュジンサマ”とかってやってくれるんだよ。カタコトの日本語で。」
「それってメイド喫茶って言わないんじゃ・・・」

あ、みんなわかってる?
このBlog、「自分に必要なところ」だけをスクロールして読まないと。
だめだよ。先頭からここまで一文字も逃さず読んでるようじゃ。
はい。じゃ、いくからね。JOY耐2012のお話。たぶん今回も含めてあと2回ね。

さて・・今回は・・保存版のお話ですよ。来年JOY耐出場を目指しているみんな!プリントアウトして、一字一句覚えるように。
いくぜ!「JOY耐燃料補給作業のやり方」

え〜と、まず、全体概要を説明しておくと
1)スタート後、ローリングラップはすべて周回する義務がある。
2)その後の給油タイミングは各チーム自由。(SC車両が出た時には制限項目有り)
3)給油に入ってしまうと、時間制限有り
4)1回あたりの給油量もクラスによって制限有り
5)給油時間の計測開始、終了は、各ピットで管理すること。

・・・・これ、規則書を読んでいると出てくることなんだけど・・・実際の現場の運用は大変なことになりそうな予感がします。ものすごく。
金・土・日のスタート前まで、機会があるごとに確認。
まず、「給油時間の計測開始ポイント」
kakunin.jpg
この右手の白いラインが計測開始ポイントね。(車両は右手のコース上から進入してくる。)
これ・・・車両側からは見ることができるんだけど、ピットからは全く見ることができないです。
keisoku.jpg
で、右手にターンして(ターンせずにまっすぐ行ってしまうと、そのままピットになってしまう。)
左の白いテント(小さい方)で、一旦停止して、”プレート”をもらう必要があります。
そのプレートは、ドライバー自らが車両を降りて引き取ってもOK。
TENTO.jpg
プレート受け取り後、速度規制値を守って、そのまま前進。
tuuroiki.jpg

standtemae3.jpg
この赤いラインのところで、「エンジンを止めて」完全停止。
ここから先は、「ピット要員」が車両を押さないといけないです。
右手のガソリンスタンドで給油が終わったら、再び手押しです。ある場所(写真撮り忘れた。)で、ドライバーが乗り込んで走行ができます。
tuurokaeri.jpg
これが、車両がとことこ自走したあとをついていくメンバーの図なんだけど・・・
車両を押したあとって、こうやってホッとして、二人で並んで歩いてしまいます。が・・・
後ろから近づいてくる競技車両に全く気がつかないです。コース上の音がすごくて。私、後続の車両のミラーに引っかかってしまいました。(申し訳ない。)
できるだけ素早くこの場所から脱出しましょう。

で、各自のピットで時間調整です。
pitend.jpg
ここですごく気をつけないといけないのは・・・
「ピットで制限時間いっぱいまで過ごす」のは、ロスになるんです。

なんでかというと・・・
燃料補給時間計測ラインの終点は、このコースを大きく横切る掲示板の少し先にあるためです。(ピットロード出口付近)
time.jpg
「ピットアウトしたあと、計測終了線までに何秒かかるのか」を事前に計測しておく必要があります。

さて、みんな頭の中でこれまでの情報を反復してください。
実際にやってみてどうだったか?

ピットイン1回目
全く給油渋滞に巻き込まれることなく終了。
ガソリンスタンドで車両を送り出したあと、とことこピットに歩いて戻ってくると・・・・
車がないぞ。ピット前に。まだ停車義務時間はたっぷり残ってるだろ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なんで車がないんだっ!!!!」
ピット前で絶叫してました。(ほんとに)

我が妻が、一生懸命サインボード掲示スペースから指さす方向をキッと睨むと・・・
ピットロード先端付近から、我々の車両が押されて戻ってくる。(厳密にはレギュレーション違反なんだけど、周りのピットの人たちがいたたまれなくて、手伝ってくれたらしい。)
全力ダッシュ!
直ちに車両を回収。まあ・・・ロスはしなかったみたいだよ。たぶん。
(あまりに燃料補給がうまくいきすぎて、ドライバーはすぐにピットアウトすることしか考えられなかったらしい。)

ピットイン2回目
予想ではず〜と先だと思っていたんだけど・・・・AE86レースの彼が帰ってこな〜い。
全員に「車が帰ってくこないぞ!」と叫んで全力ダッシュ!

「たぶん、燃料補給に入ったんだ。彼はコース上で車を止めるようなヤツじゃない。自分の判断で必ず帰ってくるハズだ。」
補給プレートを渡すテントのあたりから見ると・・・
いたっ!車両を降りて、待ちぼうけを食わされてる。
(給油中の車両は一台もいない絶好のタイミングで入ってきたのに。)

他のメンバーは、柵を乗り越えて車両に近づき始めていて・・・
「触るなっ!正規の出入り口から入ってこい!ペナルティになるぞ!」
まったく・・・あまりに怒鳴らなきゃならない場面が多い。

結局・・・今度は、「給油時間は・・・いったい既に何分過ぎたんだ?」

わからない。

ピットで「確実に持ち時間を消化」させてピットアウトするしかない。
たぶんかなりロスした・・・だけじゃなくて、この後、余計に混乱する事態が・・・
係員の方がやってきて質問。
「はい。今、何時にピットに入ってきましたか?」
全員「・・・・・・」
全く答えられない。全員。ただとにかく時間を消化することばっかり考えていて、時刻を確認しようなんて誰も思わなかった。

結局、その時刻からピットで消化した時間を差し引いて申告したんだけど・・・落とし穴でした。
単に「燃料補給時間」を計測しておくだけじゃなくて、「ピットに入ってきた時刻。ピットアウトした時刻」も管理が必要なんだそうです。
このピットイン関係では、もう一つわからないことがあって・・・
レギュレーションでは、「ピットインの際は、事前に係員に申告すること」となっているんだけど・・・
その紙を提出しようとしたら、「いや、私じゃないよ。その担当。」って言われてしまった。
どうにも・・・ひと目でわからないんです。誰に申告書を提出すれば良いのか。
結局、毎回毎回「この人かな?」と、恐る恐る紙を提出する感じになってました。
なんかねえ・・・・まだしばらく習熟が必要になりそうです。JOY耐のピット。

ちょっとJOY耐の時は、出走直前まで揉めてたんですよ。実は。
「無給油で走りきろうよ。」
「いや、ダメだって。2回給油義務って書いてある。」
「別にペナルティで失格になってもいいでしょ?どうせこの大会じゃ、VTECエンジン勢に勝てるわけがないんだから。」
「・・・・」
「フルタンク150分無給油はできっこないって思い込んでいる連中を驚かせてやれ。日光耐久で訓練するということが、どんな意味を持っているか、全員に思い知らせることができるぞ。」

結局、全員の反対に遭って、大人しくレギュレーションを守ったんだけど・・・(当たり前のことです。)
ちょっとJOY耐で給油訓練をしていなかったら、もっと混乱するところだったよ。7時間の間。

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