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バルブすりあわせができないよ〜(混乱の始まり編) [N1仕様エンジンの製作]

春ですよ。はい、mihimaru GTのアルバム「mihimarise」を持っている人は、iPodにダウンロードして、ヘッドフォンを装着してください。
再生開始。ラジマルGT傑作トーク集のところですよ。
再生開始20秒のところで・・・
ふぇッ〜ヘッヘッヘ!
やっちゃいましたよ。地下鉄の車内で思いっきり吹き出しちゃった。吊革につかまったまま。
列車が停止中でシーンとしている中。
ホームに立っていたお兄さんがポカ〜ンってこっちを見てる。(なに?いったい?って感じ。)
いや〜しょっちゅう聞いていたんですけどね。mihimaru GT。MacBookの小さなスピーカーからは。
ヘッドフォンから流れていくるおバカトークが・・・・ブふ〜!!!
なんか全然違いますね。スピーカからの音声とヘッドフォンから直接鼓膜に届く音声って。
しかも、最新鋭iPod nanoを聴きながら読んでいた本は、「電気自動車工学」
変な顔して覗き込んできた隣のおじさんは・・・・「空間ベクトル制御の方程式ってそんなに・・・」って感じで、ものすごく怪訝な顔をされてしまった。いやいや申し訳ない。

さて、まだまだ続きますよ。EP82の整備。
今回からしば〜らくの間は・・・・「バルブすりあわせ作業」のお話。
なんかねえ・・・日光耐久でエンジンが壊れた直後に保管ガレージで出会ったAE86レースの彼が、「う〜ん・・・ヘッド側だけでも使えればなあ・・・う〜んう〜ん」って一生懸命覗き込んでいた理由がわかりました。
全然うまくいかないよ。バルブすりあわせ作業なんて。

どんな事をするかというと・・・
作業前のバルブに

kakomaevalve.gif

「バルブコンパウンド」ってやつをつけて
吸盤に吸い付けて、ヘッドブロック側にコンコン叩きつける。
私がヘッドブロックを押さえる係。オーナーがコンコン叩くかかりね。
寒いガレージの中に吸盤を上下する音が響き渡る。


ポンポンポンポンポンポンポンポン・・・・・
「ねえ」
ポンポンポンポンポンポンポンポン・・・・・
「なに?」
ポンポンポンポンポンポンポンポン・・・・・
「寒いね」
ポンポンポンポンポンポンポンポン・・・・・
「うん」
ポンポンポンポンポンポンポンポン・・・・・
「エンジンのオーバーホールってさ」
ポンポンポンポンポンポンポンポン・・・・・
「うん」
ポンポンポンポンポンポンポンポン・・・・・
「もっと格好いいって思ってたんだよね。」
ポンポンポンポンポンポンポンポン・・・・・
「う〜ん・・・バラバラにした部品を洗浄して、ガッと工具を使って組み付けちゃう感じ?」
ポンポンポンポンポンポンポンポン・・・・・
「うん。なんかさあ・・・・」
ポンポンポンポンポンポンポンポン・・・・・
「この作業って、ホントにうまくいくのかな。こんなの上下してて。」
ポンポンポンポンポンポンポンポン・・・・・

あ、なんか悲しくなってきた。寒くて手がかじかむし。
「パトラッシュ・・・・僕・・なんだか眠いんだ」
「バカな事言ってるんじゃない。だいたいどんな感じかわかったか?バルブすりあわせ作業。んじゃ、これ使え。その手作業をエアツールでやってくれる工具だ。」

なにこれ?エアバルブラッパーって書いてある。
吸盤の先の金属帯にエアホースを突っ込んで・・・・・うおおおおおお〜!!!!


すごいじゃん!この工具。なんだよ。手でコンコンする必要ないじゃん!先に出してよ!
「ちゃんと手作業でバルブすりあわせ作業の大変さがわかってないとダメなんだよ。そうすれば、機械の作業でも丁寧に作業するだろう?」

仕上がったバルブがこんな感じ。お〜、なんかきれいにピカピカの筋がついてる。

kakogovalve.gif

で、光明丹ってやつを水で溶いて、バルブに塗るらしいんだけど・・・・

komyotan.gif

なにこれ?全然つかないよ。ヘッド側に。

komyovalve.gif

全然わからん。何でこんなので「磨いたバルブがヘッド側に一周丸くついているか」判定できるんだ?ん〜??

とにかく塗り塗り。ヘッド側に16本全部つけてみて・・・よ〜し!全部ちゃんとオレンジ色の輪っかになったよ。

suriawasegohed.gif

後日、ガレージオーナーが出勤日の時に二人でヘッドの組み立て。
なんかも〜・・・・ものすごく大変。
最初は私が別の作業をしていて、オーナー一人でバルブの組み立てを始めたんだけど・・・
3個ぐらい、バルブを組み終わったところで、私が「あ、忘れてた。最初にこの薄いペラペラの輪っかを最初に入れてから、バルブを組み立てるんだよ。」と、バルブスプリングシートってやつを取り出すと・・・
オーナーがものすごく深いため息。なんだべ?

valvekumitate.gif

今度は二人で作業をしてみる。
いやあ・・・・これは・・・・よく一人で3個組み立てたね。全然無理じゃん。このコッターピンってヤツを入れるところ。
バルブスプリングコンプレッサーを緩めながら、小さな金属片2つをバルブの先っちょに挟み込ませようと・・・このっくのっ!

ふい〜・・・なんとか16個組み終わったよ。

ガレージオーナーは、ものすごくびっくりしてた。
「え?お前ら二人だけで全部組み立てちゃったのか?ヘッド。バルブステムオイルシールだって、取り付け方があるんだぞ。どうやったんだ?」
「エンジン修理書に書いてあるとおりにやった。オイルをつけてプニッと・・・・」
「・・・・本当は、ソケットレンチのコマとかを使って、ちゃんと入っているのか確認をとるんだ。だいたい、どのバルブが何番に入るのか、ちゃんと合わせてやったんだろうな?」
「なに?それ。バルブの大きさは合わせたよ。なんか2種類大きさが違ったから。」

・・・ものすごく無言。ガレージオーナー。なんか灯油の缶を持ってきた。
「ヘッドを逆さにして、この灯油を入れてみな。それで漏れなかったら、組み付けても良いよ。」
はいはい。んじゃ、ドボボ〜っと。


お〜!!!!全然漏れてこないよ!やったぜ。うまくいった!

hed.gif

「おかしいなあ・・・・素人がヘッドなんて組んで、一発でうまくいくわけがないんだけどなあ・・・う〜ん・・・なんで漏れてないんだろ。あ、おい。これ、ちゃんとヘッド周りをもっとちゃんと掃除しろよ。空気が通る通路がこんなに黒いじゃないか。それが終わったら、シリンダーブロックに取り付けて良いよ。」

はいはい。鼻歌でお掃除ですよ。いろいろ複雑に入り組んでいるところを。
イエ〜イ。簡単だったぜ。ヘッドの組み立て。

数分後、とっても奈落の底に落ちました。
ガスケットリムーバーで、掃除をした後、念のために再度、灯油チェックをしたところ・・・
片側のバルブ一列全部からすごく信じたくない状況が・・・・
「ねえ、なんか液体が通路のところにだばだば〜って出てる。」
「どれ、見せてみろ。あ〜・・・・全然漏れてる。さっきは、内部が汚れていたから、その汚れで灯油が止まっていたんだよ。綺麗にしたもんだから、その止めていたものが無くなっちゃったんだ。」
「・・・・どうすればいい?」
「やり直し。はい。全部バラして。」
・・・・全部バラすって・・・・
それって、またあのバルブステムオイルシールを買って来なきゃいけないって事?16個。
「そうだよ。一回組み付けちゃったら、使い捨てだよ。また買ってきな。」
あ〜・・・もう・・・・

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