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呪われたオイルクーラー(検討&考察編) [EP82日常整備]

3月11日は、半旗を掲げている建屋が多かったですねえ。
70年前の3月10日は、なかなか想像できなくても、2011年の3月11日はやはり皆さんの心の中に強く留まっているんだと思います。

そんなことを思いながら、会社の建屋に向かってテクテク。
人通りが多い歩道に三脚で掲げた真新しい国旗が掲揚されている。

前から若い女性が歩いてきた・・・と思ったら、「も〜。なによっ!この旗!邪魔ねえ!!」って感じで、パーン!!!!

ガシャーンという音を背に、さっさとそのビルにツカツカ入っていった。
・・・・・・頼むから、少しは日の丸に敬意を払ってくれ。お前の会社のビルで掲げられている旗だぞ。
そんなことを思いながら、仕方なく私が三脚を立て直しましたよ。慌ててそのビルの清掃員の方がすっ飛んできましたけど。

なんだかねえ・・・彼女にとっては、「邪魔な旗」だったんだなあ。その日が、どんな日なのかもたぶん忘れちゃってるんだね。
軽い。軽すぎる。っていうか、薄っぺらすぎる。

国旗とか国歌が、ここまで軽んじられている国もそうないと思います。なんでそうなるのかねえ・・・サッカー日本代表とかの試合で、スタジアムのメンバー全員で歌ったりすると、すごくジ〜んと来るもんなんだけどね。

はい本題。
「自分が体験したことを正直に全部書いてしまう」このBlog。
今回からしばらくの間は、「オイルクーラーのお話」をします。
4基目の4E-FEエンジンに載せ替えたEP82スターレットは、おかげさまでものすごく順調です。
いろいろなパーツがノーマルに戻されて、確かに遅くなっちゃったんだけど、かわりに「これなら壊れないだろう。」感が満載です。たぶん今年のJoy耐は、ものすごく良い結果が待ってる。

ただ・・・・ず〜と気になっていることがあって・・・
「18,000km走行の全くのノーマル4E-FEが、なんで壊れちゃったんだろう。たったの数ヶ月で。」

日本車のエンジンって、すごいらしいです。
3基目も4基目も2年ほど車体から取りはずしておいて、オイルとガソリンを入れたら、即座にエンジンがかかりましたからね。
それって普通のことなんだろうって思っていたら、どうも21世紀の現代においても、外車ではそんなことはまず考えられないんだそうです。
(実は、私の周りにはヨーロッパの車両を保有している人が結構いるんですよね。そういう人たちは、もう、日本車に帰ってこないんだけど。)

EP82って、今でも街で見かけることがあるけど、4半世紀が経過しても、普通に走ることができているんですよ。
なのに、我々の車両は、エンジン積み替え数ヶ月でコンロッドメタルが消滅する事態。
どう考えても、何かおかしい。っていうか、第二次活動開始6年ほどで、3基エンジンブローさせてるって、一体何よ。

エンジンブローをさせたときに、なにか共通していることがあるんじゃないか?
2010年の日光耐久は、新春のものすごく寒い日だった。
2013年のJoy耐は、予選での接触事故後、決勝日朝に床が何か濡れているのに気がついていたのに走らせた。
2014年の3基目のエンジンは、筑波サーキットを数回練習走行していただけで、コンロッドメタルが無くなった。
季節はそれぞれバラバラだ。

ミッションやドライブシャフトは、それぞれの時期で全く違うモノを使っていた。
クラッチは・・・確か、2009年にTRDフルメタルクラッチがバラバラに粉砕されて、なおも手持ちのTRDフルメタルクラッチ(使い古し品)を使っていて、2010年の日光耐久を迎えたんだった。
2011年の初のJoy耐出走前に社外品の新品フルメタルクラッチとカバーに交換して、それを3基目のエンジンが壊れるまで使っていた。

だから・・・どうもクラッチが原因・・・じゃないみたいだ。(そうなんだろうか?)
あとは・・・なんだろう?なにか共通して使っている部品なんてあったかな?エンジンそのものはそれぞれの段階で載せ替えちゃったし・・・あ、苦労して交換したプラグチューブガスケットを装着したカムカバーは、3基共通部品だ。って、ナイナイ。確かにプラグチューブガスケットの交換の時にガリガリしちゃったけど。

一つだけ・・・一つだけあるぞ。3つのエンジンに共通して使っている部品。
2007年秋にオーナーが、25万円でFISCO仕様の車両を引っ張ってきたときに既に装着されていたオイルクーラー。

ボディが変わってもオイルクーラーは引き継いできた。
・・・・いや・・・なんでだ?2011年のJoy耐でクラッシュさせてる・・・そうか、2011年は、自分たちでエンジンを組むのに精一杯で、載せただけでツインリンクもてぎに向かったんだ。オイルクーラーなんて装着している暇はなかった。

2012年のJoy耐は、なんで完走できたんだ?
・・・・・思い出してみると・・・・そう・・・確か、車検で取りはずさせられたんだ。せっかく新品の耐油ホースで取り付けたのに。オイルクーラーを。

なにか、「エンジンルームに燃えやすいものは置いてはいけない。」って規定が、JAF競技規則本の前の方に書かれているって言われて・・・さっさと全部除去して、車検を通してもらったんだった。しかも、ミッションは既にガリガリいっていたのにちゃんと完走できちゃったし。(これまでで唯一の完走。)

で、2013年は、その対策のために耐油ホースの上をサーモスリーブで囲って車検を通したんだった。
オイルクーラーか?ひょっとして。次々にエンジンが壊れる原因は。
3基目のエンジンは、最初からオイルクーラーを搭載していた。(ホースの取り回しがものすごく大変で、オーナー夫妻と3人がかりで装着したんだよ。)

でもなあ・・・本来は、オイル温度を下げて寿命を延ばすためのモノが、エンジンを壊す原因になんてなるのかな?
う〜ん・・・・そもそもオイルクーラを取り付けないで、出走すればいい話じゃ・・・・
いや・・・・Joy耐は、通常のN1規定よりも30kg重くしないといけないのだ。通常の750kg仕様だと、給油ピットインで1分加算になってしまう。
どうせ30kg重くしないといけないなら、単純なバラストではなくて、もう少し役に立つモノで重量を稼ぎたい。

フォークリフト修理係に相談。
「オイルクーラーがエンジンブローの原因になるなんてこと、あるのかな?」
「そんなこと、あるわけないでしょう。でも、ブローしたエンジンに付いていたオイルクーラーを使い続けるのって、良くないかもしれないですね。」
「?」
「クーラーコアとかに破片が残っているのかもしれないですよ。少なくともコアは新品にしてみては?」

そうか・・・・確かにコンロッドメタルなんて、オイルラインそのものにあるからね。
3基目のエンジンを走行前にチェックしているときに「なんか・・・オイルゲージに付くオイルが、キラキラしている感じがする。でも・・・特に濁っているわけじゃないし。」って思いながら走っていたんだった。

あのキラキラした金属粉がオイルクーラーコアに残っているかも。
新しいコアを買って、4基目のエンジンに装着しよう。

「コアは、くれぐれも通販に出てるような激安品は買わないでくださいよ。いくら新品だっていっても、割れたりすることがありますから。HKSとかの有名メーカのヤツを買ってください。」

はいはい。っていうか、今まで使っていたオイルクーラーも、すごいと思うんだけどね。
少なくともコアそのものから漏れたりしたことはないんだから。
このコアメーカーのやつで、もっと大きいのを買おう。新品で。

他に2007年暮れに引き取ってきたときと、現在の取り付け方で違いってなにかあるかな?

ホースが違う。
何だかすごくぼろい青ホースにシルバーの防炎布が被せられていた。
すごくぼろいと思って、自分でタイヤメーカー製の耐熱耐油ホースを買ってきて、取付をしたんだった。
3基目のエンジンの時には、「ホースって、太ければ太いほど良いと思っていたけど・・・ひょっとして、細くしてやった方が、圧がかかって具合が良いのか?」って思って、それまでより一段細いホースを使ったんだった。

まさかと思うけど、オイルクーラーラインって、耐熱/耐油だけじゃなくて、「圧力」にも耐えられる材質じゃないとダメだったか?
圧がかかると膨らんじゃっていたのか?ひょっとして。

それと、各ユニットへのホース取付を今回からちゃんとジョイントしよう。
2007年当時は、ホースバンドでオイルクーラーユニットに締め付けられていたんだけど、
オイルクーラーネジ止め.jpg
この方法は、現在のJoy耐では禁止されていて、2013年の時は、OETIKERのイヤークランプを使ったんだった。
留め具.jpg
会場で他の車両を見て回ると、みんなオイルホースのところは、もっと格好いい金属製のジョイントを使って処理していたんだよなあ。
あれは、なんていう金具なんだろう。
とにかくあの金具と「油圧に耐えられるホース」と「新しいコア」を探し出そう。
たぶん、ブツさえ入手しちゃえば、自分で取り付ける方法は現物あわせで何とかできるさ。
さて、材料集めだ。


コンロッドメタルが無くなった [EP82日常整備]



2014年も年末ですよ。どん詰まりですよ。いわゆる歳末バーゲンって感じ。(?)
今年もあっという間の12月31日。
え〜・・・でも、時間軸を数日戻します。
いや、ごめんみんな。「年末の大掃除で忙しいときになぜ遠い過去のお話・・・」とかって遠い目にならないで。
ホント申し訳ない。いつもいつも「全然リアルタイムじゃないBlog」で。

さて、今年の12月24日は水曜日でしたよ。
みんなさっさと退社するかと思えば・・・何だか忙しい。今年の6月に結婚したばかりの新婚さん(女性)も残業中。
「あのさ、イカンと思うんだよ。ピチピチの新婚さんが、クリスマスイブに旦那さんを家で待たせちゃ。今頃、クリスマスケーキの上のろうそくはデロデロに無くなっちゃってるぞ。残業しないで帰りなさい。」
「う〜ん。もうちょっと・・・」
「旦那さんがさあ、真っ暗な家の中で、”クリスマスケーキのろうそくが無くなっても、うちの奥さんは帰ってこない。ツリーの青色LEDが眩しいぜ。へっへっへ。”とかって黄昏れてたら、どうするの。可哀想だから、もう、ホントに帰りな。」
「あ、大丈夫ですう〜。うちの旦那のことだから、クリスマスケーキの上に仏壇から取り出したろうそくをぶっ刺していると思います。」
白いろうそくがクリスマスケーキの上にいっぱい立てられていて、”これで何時間でも待てるよ!”とかって言ってると思います。」
「やええ〜!

あ〜怖かった。想像したら、背筋に冷たいモノが走ったよ。真冬なのに。
そんな怖い思いをしながら、帰宅すると・・・すごく驚く事態が!
なんか・・・地元の駅の周辺がものすごく渋滞。クリスマスイブに。
?????なんだ・・・・なんか・・・・不二家の店舗のあたりにすごい・・・・人だかりだ。

驚いた。ものすごく驚いた!
「不二屋渋滞」ですよ!店の中に入りきれない人たちが、表で列を作って待ってる!
今までこんな事無かった!表のテントのお姉さん達も・・・・キリキリ舞いだ。
なんだあ?確かに地元の商店街にあった洋菓子屋さんが、お店を閉めてしまったせいもあるのかもしれないけど・・・驚きの光景。
その様子を我が妻に話すと・・・

「私もさあ・・・洋菓子屋さんが無くなっちゃったから、遠くのコージーコーナーまでクリスマスケーキを買いに行ったよ。そしたらさあ・・・」
「なに?」
「ケーキが無かった。」
「いや、今、目の前にコージーコーナーのクリスマスケーキあるよね。いつも通り、私が切る役なのね。」
「この小さいヤツじゃないの!一番大きなヤツを買ってやろうと思ったらさあ・・・もう売り切れてた。」
「・・・・この大きさで十分だよね。」
「で、”それじゃ2番目に大きいヤツ”って言ったらさあ・・・それも売り切れてたのよおおおお〜!!」
「・・・・この大きさで十分だよね?」
「しょうがないから、在庫があるヤツで一番大きなヤツって言って、こんな小さいのになっちゃったのよおおお〜!今までこんな事無かった。どうしたんだろう?大きいヤツは在庫を減らしたのかなあ?」
「あ、うん。この大きさで十分。はい。切り分けるからさっさと食べて。」
「ちょっと!今年のは、自分で飾り付けをしなきゃいけない大きさなんだから!ちゃんとチョコレートの家とか取り付けて!」
あ〜面倒くさい。

まあ、この一連のクリスマスケーキ騒動で思ったことは・・・
「確実に日本の景気は回復してるぞ!」
ホントにそう思った。こんなこと初めてだもん。みんな、クリスマスケーキが買えるようになったんだね。
うおうおう。(号泣)

ちなみに外資系の彼に聞くと「クリスマスイブにフラフラ外を出歩いているのは、日本人ぐらいじゃないですか?それも、あんな白い柔らかいケーキを食べるなんて・・・日本独特の食文化と”どうでもいい神様”のコラボレートですよ。この年末のくだらなさこそが、まさしくガラパゴスの最たるモノ!」なんだそうです。ふ〜ん。

さて本題。


出走前にいつも通り、下回りも含めて点検。
OILSHIMI.jpg
この写真だとわかりづらいけど、クランクプーリーのところがしずく状にオイルが溜まるようになってる。
かといって、ミッションのオイル漏れの時みたいにガレージの床を汚すほどでもない。
この状態だと・・・Joy耐の車検の時には「指摘事項」扱いになってしまうのだ。
(2013年のJoy耐車検時もこんな感じだった。あの時は、オイル交換直後で綺麗に拭き取っていないだけだと思っていた。)

「なんだろう?こんな風にオイルが垂れたりしてなかったよな。積み替えた頃は。」
そう思いながら、ピットロード先端で停止。ん????

なんか・・・おかしい。油圧計がおかしい。
通常なら、出走前のピットロード停止時には、2.9kg/c㎡ぐらいを示す(古い機械式油圧計なのでSI単位系ではないのだ。)はずが・・・・2.4kg/c㎡・・・・ぐらいになってる・・・・なんだ?

そのまま1走行を終了。走りきることができた。
2走行め。
走行中に2kg/c㎡を切るようになってきた。通常、バックストレートではどんどん油圧がかかるはずなのに・・・
なんか・・・下がってきてる。
以前、ガレージオーナーのEK4を筑波サーキットで走らせたときに「油圧計が2kg/c㎡を切ったら、ただちにコースサイドに車を止めてくれ。ピットに戻ってこようとするな。」って言われてた。
でもなあ・・・油圧がどんどん落ちるなんて・・・

ピットに戻ってきて、エンジンルーム下回りをチェックするんだけど・・・全く問題なし。

3走行め。
なんか・・・・マーチにストレートで簡単に抜かれる。
確かに遅い仕様に仕上げてはあるんだけど・・・こんなに簡単に2ヘアピン立ち上がりで抜かれたっけ?
そのままホームストレートを抜けて1ヘアピンに進入。クラッチミート。
「バンッ!」
パッと、ボンネットから白い煙が一瞬吹いた。
?????

コースアウトさせて・・・いや・・・エンジンはかかってる。
でも、油圧計はとうとう0.4kg/c㎡ぐらいになった。
まだ走れるのか?
駆動系なのか、エンジンなのかチェックしないと・・・・

クラッチを繋ぐと、ちゃんと前に進む。各速ギヤもちゃんと入る。
ということは、エンジンか・・・・そのままAパドックへ。
その頃には、油圧も限りなく0kg/c㎡に近くなっていた。

帰宅して、みんなに状況を連絡。
フォークリフト修理係からは、「メタルが無くなると、油圧がかからなくなります。もう、そのエンジンは降ろした方がいいと思う。」
翌日仕事のフォークリフト修理係を除いて、全員集合。

AE86の彼が一言。
「まず、エンジン降ろす前にオイルパンを剥がしてみな。それでメタルの様子を見よう。」
フウフウ言いながら、オイルパンを取りはずす。接着剤がなかなか剥がせない!
オイルパンのカッターを買っておくんだった。はあ。面倒くさい。
なんとか外してみると・・・・
METALNASHI.jpg
上から二番目のシリンダーのところが・・・色がおかしい・・・っていうか、クランクメタルが本来は装着されているはずなのに、全く存在しない。
抜いたオイルは・・・なんか・・・・確かに真っ黒じゃなくて・・・キラキラしてる感じだ。
このオイルは、先月交換したばかりなのに・・・フォークリフト修理係が「このエンジン、オイルを頻繁に交換した方がいい。」って言っていたのは、このことだったのか・・・

AE86レースの彼が、クランクシャフトをチェック。
「メタルがさ、わずかでも残っていれば、新品に交換するだけで済むのかと思って、オイルパンを剥がさせたんだよ。でもなあ・・・これはもうダメだ。コンロッドが焼け付く直前でエンジンを止めた状態なんだよ。エンジンそのものを交換するしかないな。」

まあ、予備エンジンは、もう一基あるけどね。

その場で相談開始。
「起きちゃったことはしょうがない。さっさと諦めて、予備エンジンに積み替えよう。」
「ここ数年、こんな感じばっかりじゃん。直したと思ったら、また別の場所が壊れて。全然練習ができない」
「もう、素人が整備をするのはやめようよ。プロにちゃんと任せるべきだよ。ぐるぐる壊れ続けるのは、もうやだ。コシミズさんのところでエンジン作ってもらおう。」

TTC1400の彼にKMSさんまで連れて行ってもらう。
ガレージの中で一連の状況を説明すると・・・・
「オイルは?なにを使ってた?」
「量販店で売っている海外製の5W-40を使っていました。昔はF1にも参戦していたメーカの。ただ、鉱物系だったかな。」
「おかしいなあ。40番のオイルを使っていれば、エンジンなんてそうそう壊れないよ。何か管理がおかしいんだよ。エンジンオイル入ってた?」
「はい。壊れたときもゲージの半分以上入っていました。いつも走行前にエンジンをかける前に見るようにしています。」
「うちは、JOY耐で毎年4位になるようなEP82を整備しているけど、(ちなみにこのEP82は2014年末現在、売り出し中)エンジンは完全ノーマルで、せいぜいハブ周りをオーバーホールするぐらいで走っているんだよ。確かにできるだけ走行距離の少ないエンジンを選んで載せてるけどさ。」
「Joy耐のいいところは、自分たちで目標を設定できることだよ。各クラストップ3に入るのは、ものすごく難しい。でも、去年より1周多く走ろうとか、去年より平均ラップを1秒縮めようとか、自分たちなりの目標を持つことができるのがいいところなんだ。」
「予備エンジンあるんだろう?じゃ、タイミングベルトだけ交換して、積み替えな。それで十分だから。今まで自分たちで全部やってきたんだろう?最後までやり抜くべきだ。」

・・・・3人で顔を見合わせて・・・・KMSを出る。
「最小限のパーツだけ交換して、エンジンの積み替えをやろう。」
「でも、そんなことしたら、また何ヶ月もかかる・・・」
「いや、一日で終了させる。その程度のパーツ交換だけやろう。」

これまではね。単なるエンジン交換にも数ヶ月かかってた。
でも、なんだかんだ経験値を積み上げてるんだよ。今度はエンジン交換を一気に仕上げてやる。
ちゃんと前進してるってところを見せてやるぞ。
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エンジンからカタカタ音がするようになった [EP82日常整備]

浦和レッズは・・・ダメでしたねえ。
夏を超えた頃に「ひょっとしたら」という思いと、「もし、優勝なんてしてしまったらダメだ。奴ら(チームではない)は、また思い上がるんだろう。」とも思っていました。

正直、2014年J1優勝が遂げられなかったことを・・・ホッとしています。悔しさではなく。

みんな、もう、忘れちゃったでしょう?今年の春先、Jリーグを揺るがす大事件を「レッズサポータ」達がやらかしたということを。
あれは「一部の不心得者」がやったことじゃない。

私が長年、シーズンチケットを購入して、駒場ー埼玉スタジアムと通い続けたことをすっぱりやめさせる事件が、2010年シーズンに仙台で発生しました。
あの事件、「会社」は(チームではない。繰り返すけど。)毅然とした態度を取らなかったんです。「サポーター達」に対して。

あの処置が発表されたときに「浦和レッズは、会社だけでなく、その取り巻きのサポーター達もどうしようもなく腐ってしまった。もう、あんな連中の一員だなんて見られたくない。」と思って、そのシーズン限りでスタジアムに通うことをやめました。
(決定的だったのは、シーズン最終戦で、社長が挨拶をせず、スタジアム正門でサポーター達を見送っていたことを見たこと。”サラリーマンの習性。面倒事からは徹底的に逃げる。”を目の前で見せつけられてしまった。)

今年、再び「同じような事件」が発生し、それが「Jリーグ初の無観客試合」になることが発表されたとき・・・
「これで、全員が優勝に向かって突っ走るんだろう。なにがなんでも、優勝して、この事件を”無かったこと”にしようとするはずだ。」と思いました。

その後は・・・案の定の展開。

周りからは、「子供をレッズの試合に連れて行ってやりたいんだよ。チケットどうやって取れば良い?」なんて言われるようになっていた。
「たぶん、今の勢いだと、優勝するんだろうなあ・・・でも、試合を観るなら、10月に入ってからで良いと思うよ。まだ暑くて、子供連れでスタジアムは大変だよ。」と答えていた。

だって、9月のホームゲームでは、2万人をやっと超えるような観客動員数という状況だった。
あの大きな埼玉スタジアムに2万人ほどしか入らないなんて・・・そんな光景、見たくない。

ところが、「10月から見るように」と薦めた親御さんみんなから、恨まれる事態になった。
「言われた通り、10月からのチケットを購入しようとしたら・・・買えないじゃないか!全座席売り切れだよ!」

なんだかね・・・この数年で、ずいぶんレッズサポーターも薄情になったもんだ。
「オラさチームが、久々に優勝しそうだ。」ってなったら、大挙して押しかけるなんて・・・

フットボールの神様は見ていた。
ちゃんと昨日、埼玉スタジアムに集まった、満員のサポーターの目の前で、「罰」を与えてくれた。

罰は与えられるべきだ。だって、「レッズサポーターは、人として絶対に認めてはならないことをした集団」に成り下がったんだから。

「全員がきちんとした行動をとり、周りの模範となる」ようにならない限り、果実は手に入れられない。

来年以降も、「2014年に起きたこと」を心にとどめておかない限り、「全員が喜ぶ結果」は、手に入れられないと思います。会社やチームだけでなく、それを支えるサポーターも含めて。

さて、フットボールのお話はおしまい。
本題に行きますよ。

ノーマルECU&ラインオフのままのエンジンを搭載して、再び走ることが出来るようになったEP82。
18000kmしか走っていないエンジンを搭載したぜ。これでもう、壊れることはない。」って思って喜んで練習走行を開始したんだけど・・・・

なんか気になる症状が。
カバー取り付け部.jpg
これ、タイミングベルトカバーの取付ネジのところなんだけど・・・
なんか、べっちょり。
つねに・・・オイル・・・なのか、濡れてる。
「へっへっへ。ベトベトだぜ・・・・」なんて言ってられない状況。

なにかおかしい。
以前、新品のタイミングベルトがあっという間に劣化してしまったのは、自分たちで組み立てたエンジンのカムシャフトをきちんと締め付けしていなかったためにカムカバー側から、オイルが漏れてきてしまったせいだった。
でも・・・
今回は、確かにカムカバーは、外したけど、その後、ちゃんとトルクレンチで締め付けを確認したぞ。

とにかくまた、タイミングベルトにオイルが付着していたりしたらまずい。
カバーを外してみよう。
タイミングベルト.jpg

・・・・綺麗なもんだ。なにも問題は無い。
そう・・・以前、タイミングベルトがおかしいと気がついたのは、「シュルシュルシュル・・・」という音が、だんだん大きくなったためだった。
今回は、そんな変な音はしていない。

でも・・・なにかおかしい。
取りはずしたタイミングベルトカバーをよくよく観察してみると・・・・
タイミングベルトカバー裏側.jpg
タイミングベルトカバーの上半分だけは、簡単に取りはずすことができるからチェックをしたんだけど・・・
なんか、下の方が明らかにオイルで濡れてる。

ひっくり返してみると・・・
タイミングベルトカバー表側.jpg
表側にまで、オイルが出てきてる。

なんだろう?これ。こんなの、今まで体験したことがないぞ。
下側のカバーも取り外し・・・いやいや。それはものすごく大変だ。ファンベルトプーリーを外さないと、カバーにアクセスなんてできない。
あのクランクボルトをまた緩めるなんて・・・・ムリムリムリ。

見なかったことにして、再びカバーを戻す。

筑波サーキットで、周りの人たちに話を聞いてみると・・・・
「18000kmのエンジンかあ・・・どうかなあ・・・・エンジンって、10万kmぐらい走ったヤツが、一番当たりがついて、良いんだよなあ。」
「20000kmのエンジンを載せたことがあるけどさ、アタリがつくまでに相当かかったよ。」

なんか・・・・「走行距離が少ないエンジンは、良いエンジン」って思っていたんだけど・・・
経験値が高い皆さんは、一様にあんまり芳しくない反応。
「そういえば、フォークリフト修理係も”アクセルレスポンスが悪いエンジンですねえ・・・”」なんて言ってたっけ。

そんなことを思いながら、練習走行を続けていたら、気がつくことが。
「エンジンをかけると、カタカタカタって音が鳴る。」

??????
筑波サーキットのホームストレートを駆け抜けていくときに注意して音を聞き取るんだけど・・・・
そんな変な音がしているようには思わない。

でも、戻ってきて、アイドリング状態にしていると、「カタカタカタ」って・・・・
なんか・・・金属音みたいだ。
なんだろう?この音。

搭載した最初の頃は、こんな音、出てなかったよなあ・・・・

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ミッションからオイルが漏れるようになった [EP82日常整備]

ラインオフのままのエンジンに載せ替えて、再び走ることができるようになったEP82。
喜んで筑波サーキットの練習走行を行っていたんだけど・・・なんか不思議なことが。

25分×2本の練習走行後、数週間経って、次の走行のために保管ガレージに行くと・・・
なんか、車体の下に大きなオイルの染みが・・・
(すいません。写真撮ってなかった。)

「なんだろう?この黒いの。」
「変だねえ。」

なんて言いながら、また25分×2本。

その間、ちょくちょくピットに戻ってきては、下回りを覗いてオイル漏れチェックをしていた。
・・・・なんにも問題ないぞ。なにも漏れてない。

また保管ガレージにおいて・・・あれ?
わかった。
走行後、30分経過とかでは、全くなんの変化もないんです。地面に。
だ〜いぶ経ってから、ポタッてミッションオイルが漏れてる。ドライブシャフトの付け根から。

ははあ・・・・エンジン交換だけでなく、ミッションも何回も降ろしていたからね。
そのたびにドライブシャフトを外していた。
整備仕様書を見ると、「ドライブシャフトオイルシール」ってやつは、「一回限りで要交換」という部品だった。

何回もこのオイルシールに、ドライブシャフトを出し入れしちゃってたよ。
とうとう傷がついて、オイルが漏れだしたんだ。

交換するしかオイル漏れを止める方法がない。
じゃ、自分たちで交換してみよう。

「え・・・前にさあ。このドライブシャフトオイルシールってやつを外そうとしたら、ものすごく大変だったよ。かなりまずいんじゃない?ミッション側を傷つけちゃったら、ミッションケースそのものの交換だよ。」

いや、大丈夫大丈夫。秘密兵器を買っておいたから。




このシールプーラーってヤツを使えば、簡単にテコの原理でオイルシールを抜くことができるはずだよ。
んじゃ、オイルシール(品番90311-34042)を買って・・・
せっかくだから、古くなっていたミッションオイルプラグ(品番90341-18045)と
MISSHONPULUG.jpg

ミッションオイルプラグ用ワッシャー(品番90430-18008)も交換しよう。
OILWASSHAER.jpg

んじゃ、まずは、ミッションオイルを抜いて
OILNUKI.jpg

ドライブシャフトナットをギリギリ手前まで緩めたあと、ハンマーで叩く。
DRIVSHAFTONAT.jpg

フロントハブが外れた。
SHAFTNUKI.jpg

ドライブシャフト引き抜き作業開始。
hazushisagyo.jpg

これは、全く私が不得意な作業なのだ。一回も成功したことがない。
オーナーが車両の下に潜り込んで、私は、車体の側面でドライブシャフトを保持して、ちょっとづつ回す係。

バールを「ドライブシャフトにつけられている叩くポイント」のところに当てて、ガンガン叩く。
(このあたり、写真が撮れない。いつも。作業の真っ最中だからね。)

チャッチャと外す。2010年頃とは見違えるようだよ。あっという間に外し作業完了。
NUITAATO.jpg

で、オイルシールプーラーを恐る恐る当てて、こじってみると・・・・
「すごおおお〜い。簡単に外れたよ。シール。」
うおおお〜!道具の力ってすげ〜!!1楽々だ。
oilshelurawaga.jpg

順調順調って・・・・そんなわけなかった。我々の作業が。
「ねえ・・・買ってきたオイルシールって・・・大きいよ。この外したやつより。」

へ?なに言っちゃってるの?丸いドライブシャフトを貫通させるオイルシールが、左右で違っていたら、部品点数が多くなっちゃうじゃん。

取りはずしたオイルシールと、買ってきたオイルシールを並べてみると・・・
sayuhikaku.jpg

・・・・・あり?
ほんとに・・・左右でまったく大きさが違う・・・・ねえ、どうする?これから。

「・・・・全部元に戻そう。ちゃんとしたオイルシールが手に入らなかったら、なにも作業できないよ。」
砂利の保管ガレージで突っ伏して号泣。
おおお〜!確かに”ねえ?オイルシールって左右で型番が違うんじゃないの?”って言われてた。俺様の野生の勘で、品番90311-34042を指名したんだよおお〜。なんでかトヨタ部品共販のおニイチャンに"ほんとに大丈夫ですか?”って言われてた。あの言葉は予言だったんだなあ。」

「いや、別に予言じゃなくて、”いつもマニアな部品を買う人だなあ。”ってまた思われただけだよ。きっと。」

結局、一週間後に再び集合。
買ってきたぜ。品番90311-34016
hidarioilshiel.jpg

進捗状況を心配して、フォークリフト修理係がいろいろアドバイスをしてくれた。
1)くれぐれもオイルシール接触面を傷つけないように取りはずすこと。わずかな傷がオイル漏れにつながる。
2)オイルシールとドライブシャフトが接触する面には、必ずグリスを塗ってから、シャフトを貫通させること。この作業を忘れると、せっかくの新品オイルシールがちぎれてしまう。
3)オイルシール装着は、必ず「水平」(あるいは垂直)になるように入れること。少しでも斜めになっていると、そこからオイルが漏れてくる。

はいはい。全部すご〜く注意しながら、作業を進めて・・・
「ねえ。オイルシール自体は、どこまでいれればいんだろうね。ソケットレンチのコマを使って、コンコン入れているんだけどさあ・・・・どんどん奥まで入っちゃうよ。」
「いいんじゃないの?一番奥まで突っ込んで。パンパンと。いやん。
「・・・・よくわかんないな。それ。なんかまずい感じがする。iPad miniにシールを取りはずす前の写真を出してみて。」
turaichi.jpg
やっぱりそうだ。金属面と面一か・・・わずかに奥に入るぐらいで十分みたいだ。

ドライブシャフトを再び取り付けて、新品ミッションオイルを入れたあと、エンジン始動。

数週間後、恐る恐る車体の下を調べてみると・・・・
おおお〜!黒い染みは、まったくなかったよ。うまくいったぜ。自分たちでドライブシャフトオイルシールを交換することができたぞ!




電動ファン手動ON-OFFスイッチ取付 [EP82日常整備]

YUGATA.jpg

秋に・・・たぶんなったんですねえ。
今年の新入社員の皆さんは・・・ほぼ配置が完了しましたかね。
ご本人は、「社会人」のペースを掴むためにキリキリ舞いだと思うのですが、皆さんを受け入れる側の人たちも、あるいは、数ヶ月間の新入社員研修に付き合った人たちも、それぞれ大変なんですよ。
送り出す側は、「なんとか任務先に定着して欲しい。」と思いながら、送り出すんです。本人は、ま〜ったくそんなことを感じてないと思うけど。

で、数年前に送り出した「かつて新人」だった彼の勤務地に久々に訪問。
「よう。どうだ?もう、完全に土地の人になったか?方言で営業トークできるようになったか?なんかやってみ。」
「え・・・いえ・・・恥ずかしくて、言えません。お客さんの前では、自然に方言になるんですが・・・」
「ふう・・・まだまだだな。その土地の人になりきらないと、本当の営業成績はたたき出せないよ。チミの力は、まだまだ埋もれっぱなしだ。発掘作業が必要だ。」
「いえ、作業されなくていいです。」(ズバッと言ったね。)
「それよりも困っていることがあって・・・」
「???なんだい?営業所のみんなとはうまくやってるって聞いてるけど・・・・」
「僕、親元を初めて離れて、遠くにやってきたじゃないですか。」
「そうだねえ。初めての独り暮らし。気楽だろ?あんなビデオやあんな本を家にたんまり置いていても、へっちゃら。」
「帰ってもらっていいですか?」
「まてまてまてまて。悪かった。なんだい?おじさんの胸に飛び込んでおいで。カモ〜ン!!!」
「マジキモいんですけど。話してもダメな感じがする。」
「あ、すいません。ほんとに。なんだい?」
「こっちに来て、数年経つんですけど・・・友達がいないんです。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「大人になると・・・・友達ってできないんですね。」
「・・・・・・・・・・」
「え〜とね。アレだアレ。大人になると、友達作る前に生涯の伴侶捜しだぞ!そっちが先だ。なっ?」
「なんですかソレ。昭和ですね。おいしいんですか?」
「いや、おいしいじゃなくて、気持ちい(バシッ!)」

いやあ・・・マイッタよ。でも。ほんとに。絶句してしまった。
男ってそう言われると、社会人になった後は、「仕事の関係で知っている人たち」が廻りに増えるだけのような気がする。

ご近所さんの顔とか浮かびますか?このBlogを読んでくれているたくさんの男性陣のみんな。
さっ。今すぐ胸に手を当てて、目をつぶって。
さ〜あ、質問しますよ〜。はいっ!隣の家の名前、言える人!手を挙げて!!

怖っ。
言えない人多数ね。今、私には、ビジョンが見えましたよ。この文章を読んでいる皆さんの苦悩の顔が。
さあ、みんな。
ご近所づきあいは、まずは、自治会入会から。
大丈夫。年会費集金と共に満面の笑みを浮かべたご老人が皆さんのご自宅にやってきますよ。

私の場合、オーナーを筆頭に車の関係の輪が自然と広まったからねえ。
今回のような質問を・・・考えたことすらなかった。確かにちょっと・・・怖いことかもね。

はい。なんだか寒気がするお話から頭を切り換えますよ。
今回のお題は、「ラジエターの電動ファンを手動で入ー切できるようになろう。」というお話。

2012年にボディを新造したときに不思議な現象に出くわしました。
「旧ボディから部品を移植して、見事走れるようになった・・・けど、ラジエターの電動ファンが回りっぱなしだぞ。いつ何時も。どうやって切るんだ?」

フォークリフト修理係が、その後、別のEP82(日光耐久用スペシャルマシン N1仕様を超えてしまっている。)
を仕立てたときに原因を突き止めてくれたのですが、EP82の場合、「エアコンを外すと」ラジエターの電動ファン制御ができなくなるんだそうです。

まあ、別に・・・どうせいつも全開走行だし。水温が下がる方向なら、構わないんだろう。
そう思って、2012,13年といつも「エンジンをかけると電動ファンが回りっぱなし」の状態で走ってきたんですよね。

前回の水温92℃対策を施した結果、グンと水温が下がるようになったので・・・できる限り80℃近辺で運用できるようになりたい。寒い時期でも。

ということで、材料を一通り用意しましたよ。
筑波サーキットって、ほんとに便利なところなんですよ。万が一サーキット周辺のショップで手に入らないものがあっても、少し離れたところにホームセンターがあるので、何でも揃っちゃう。
isshiki.jpg
ふう・・・この灰色のビニールキャプタイヤケーブルを見ると、体が震えるぜ。(ビリビリ?)
久々に俺様の出番さ。
みんな忘れているだろうけど、俺様は国家資格保有者。俺様にかかれば、こんなものチョイチョイよ。
この材料一式の他に必要な工具は、
1)ニッパー
2)圧着工具
3)電線皮むき器
の3点だけでok。

イメージは、この「電動ファンにブスって刺さっているコネクター」
konekuter.jpg
の直前で、ON-OFFのトグルスイッチをつければいい。
トグルスイッチは、ガレージを探したらエーモンの「1202」ってやつが出てきた。これを使おう。

コネクターの先の黒いカバーをちょびっと切ってみる。
muki.jpg
この2本線のうち・・・・青い電線だけが今回の加工対象。
これをブツって切ってしまう前に、トグルスイッチにほんとに買ってきた端子が入るのか、確認しよう。
tanshi.jpg
よ〜し。目視で買ってきちゃったんだけど、無駄にならなかったぜ。
まず、この端子に電線をかしめて、エンジンルーム側に持っていくんだ。
switchtorituke.jpg
で、ここのスイッチから出てきた2本線を「先ほどの青い電線を切った両端」に絶縁圧着スリーブを使って、接続する。
くれぐれも、「青い電線しか、いじらない。」ことね。

はい。動作確認。
(配線終了後にどうも写真をわざわざ撮らなかったらしい。それぐらい順調に終了。)

全く問題なく、任意に電動ファンをON-OFFできるようになった。
これからは、水温計を気にしながらLAPを重ねるようにしなければならない。

で、調子よく筑波サーキットを練習走行していたところ・・・・
「ねえ。スイッチがONなのに走行後にボンネットを開けたら、電動ファンが回ってない。」
え?え?????

配線後、全部ビニールテープぐるぐる巻きにしてる。外れたりしてないはずだ。
よくよく全部の配線をたどってみると・・・・
hasonhin.jpg
トグルスイッチの電極(2本)の下のプラスチックが・・・なんか、プクッて膨らんでる。
スイッチそのもののレバーも・・・動かなくなっちゃってる。

このエーモンの1202ってスイッチをよくよく調べると・・・
DC12V-8Aって書いてある。
どうも、8A以上電動ファンが消費して、スイッチがその電流に耐えられなかったみたいだ。
そういわれれば・・・今回取り付けたTURBO用ATラジエターって、電動ファンがこれまでのものよりも大形で、重量があった。
エンジンルームに収まらないかと思っちゃったもん。

そうか、電動ファンそのものも大きくなっていたから、消費電流も多くなっていたんだ。
まあ重量が増えるっていうのは、競技にとって不利なんだけど・・・
いやいや。この車両、JOY耐用にN1規定よりも30kg重くしなきゃならないんだから、全然平気。
バラストを外そう。

さて・・・たぶん、スイッチをより大きいものに変更すれば、この件は解決のハズだ。
再び筑波サーキット近くのホームセンターに行って・・・
今度は、ロッカースイッチRC1117ってやつを買ってきた。
これは、DC12V 20Aまで流せる。
shinswitch.jpg
しかも、トヨタ車のダッシュボードにぴったりの寸法で、すごく綺麗に取り付けられた。
よ〜し、これで問題解決さ。
また1つ、自分たちで解決してみせたぞ。

セコムの食

水温92℃対策 [EP82日常整備]

 

さて、「ノーマルエンジン&ノーマルECU」で再び走り出すことができるようになったEP82。
ただ、2013年Joy耐決勝前に気になっていたところを改善しておきたい。
今回の「ノーマルエンジン化」は、「壊れないでずっと走り続けられること」を最優先として選択したことなので、できる限り水温を下げて運用できるようにしたい。

色々調べ回って、「簡単に取付ができて、最も大きなラジエターは、EP91TURBOのAT用」ということがわかった。
だ〜いぶ探し回るハメになって・・・なんとか入手できたぞ。
shinkyu.jpg
前面のラジエターが2013年Joy耐決勝で損傷したもの。
このラジエター、外観からはまったく損傷がわからなかったです。
今回のエンジン載せ替えの場面でも、オーナーが「念のため、水を入れてみたら?」と言って、試してみたぐらい。
結果は・・・「わずかに穴が開いててさあ・・・やっぱり水が垂れてきたよ。」だって。
交換決定。

この写真でも、左側が黒くなっている(オイル染み)になっているのがわかると思うのですが、壊れたエンジンを降ろして、ドレンボルトを外したところ、大量のラジエタークーラントが出てきました。
エンジンオイルは全くなし。
2010年のエンジンブローの時と、全く違うんだよね。2010年時は、オイルは全く残ってなかった。

「大形の良いラジエターを手に入れたぞ。」と喜んでいたんだけど・・・
tate.jpg
厚みも2013年まで使っていたものと全く同じ・・・ん?左右寸法も全く同じ・・・・
このラジエターって、ラジエターキャップがEP82用じゃなくて苦労したんだけど、どうやらほんとに「スターレット用」だったことは間違いが無いみたいだ。
・・・・「冷却性能をより向上」させるために探してきたんだけど・・・状況変わらず。になるぞ。このままだと。

ま、とにかくEP82用ATラジエターホースを入手して取り付けて・・・あれ?
上側は、品番16571-11080
下側は、品番16572-11170
この下側は、少し前に問題になったクラッチレリーズシリンダーのモロ上に覆い被さるように装着されてしまうんだけど・・・う〜ん。左右に逃げることもできない。手持ちの断熱材を巻いておこう。
それよりも大変な問題が・・・

「なにか変なパイプが2本出てる。細いパイプ。」
なんだこれ?見たこと無いぞ。
「とりあえずさあ、クーラント入れて、エンジンかけちゃえば?」
え、あ、う〜ん?????
作業中止。オーナーと二人、手分けして、この謎パイプの意味がわかるまで、エンジンをかけないことにした。

実はこれ、全然わからなくて、しば〜らく時間をロスすることになるんです。
あるとき、たまたま保管ガレージの事務所に来ていた人たちにこの話をしたところ・・・
あっはっは!それ、ATフルード用の熱交換器が入ってるんだって。それのための配管。」
「その細い配管に水でも入れてみれば良かったのに。エンジン本体の冷却には、全く関係ないよ。」
?????
「そんなことも知らないで、あの車両全部作っちゃったのかあ〜。よくやるなあ。まあ、こんな時が一番楽しいよねえ〜。」
なんて、廻りのおじさん達が激しく同意してて・・・
「ATミッションの中にフルードが入っているんだけど、それを冷却するためにラジエターを共用する車両があるんだよ。日本の安い車両にその手の車が多いんだけど。冷却能力が足りなくなって、上り坂とかでATが2速とか3速に固定されちゃうことがあったよ。少し前まで。」

へ〜。知らなかった。
どおりで、2013年までに使っていたラジエターより重かったんだ。
「穴開いたまま使っても問題ないよ。気になるんだったら、キャップしたら?」
mekura.jpg
はい。オーナーが青いキャップを買ってきてくれた。なんだかな〜。変な時間を取っちゃったよ。

さて、このままエンジン始動しても・・・2013年夏となにも状況が変わらないぞ。
これまでの「なにがなんでもノーマルパーツ」という方針を曲げて、TRD製サーモスタット

TRD製ラジエターキャップを装備

スポーツサーモスタットは、「ノーマルよりも低い温度領域で全開」にするだけだし、強化キャップは、「ラジエター水が沸騰しないように加圧する」ものだし・・・
正直、あんまり意味が無いと思ってた。特に我々は、「走行中にラジエターホースが抜けて、赤旗原因」を作ったことがあるしね。

走ってみた結果は・・・「水温81℃安定走行」ができるようになっていた。
・・・・-10℃だよ。この2つのパーツで。
・・・・うまくいっちゃたんだけど・・・変だなあ。この手のパーツにそんな効果ってあったっけ?



2回目のフロントハブオーバーホール [EP82日常整備]

 
今も連絡を取り合う小学生の頃からの友達の家には、「F1の事が書かれた雑誌」が玄関口にうず高く積み上げられてた。
彼は、大きなお兄さん二人とお姉さんの4兄弟の末っ子で・・・確か一番大きなお兄さんは、社会人になっていたと思う。
いつも積み上げられている「AUTO SPORTS」という雑誌の表紙をちらっと見て・・・「車のレースを本で読んで、なにがおもしろいのかな?TVで見た方が全然おもしろいのに。」ってよく思っていた。
まさか10年近くが経過した後に、自分がその雑誌を買うことになるなんて思わずに。
あの積み上げられた雑誌の時代が・・・「第一次F1ブーム」の時代だったなんて知ったのは、ごく最近のこと。
自分たちの「アイルトン・セナと共にあったHonda専制時代」が最初のF1ブームだと思ってた。「それ以前。FISCOにF1がやってきた時代のことを描いた映画が制作されている。」と知ったのは、2012年だったか・・・「モータースポーツを映画にするなんて事は、まったく無理。記録映像としての単調な物になるか、”絶対にあり得ない展開の脚本てんこ盛り"とんでもムービーにしかならない。」と思い込んでいたんだけど・・・
全く違いました。「RUSH
「本当にあったことなんだ。」ということと「モータースポーツの安全性とは?」と強く考えさせられてしまう内容になっています。
はい、ついに100万PVを達成したこのBlogを読んでいるあなた!既に観たね?観ましたね?「RUSH」
絶対に映画館の大きなスクリーンと音響の世界で観ておくべき映画です。うちの近所の映画館は・・・なぜか日本語吹き替え版は、まったく上映していなかった。お客さんもパラパラ(号泣)
TVでは放映されることはないと思います。なんたって、お子様には刺激が強すぎる映像がてんこ盛り。(ハアハア)
え?「"RUSH"じゃなくて、今年は"永遠の0"だろ?普通。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・あれは、「人殺しのマシーンを題材に、お涙頂戴シーンてんこ盛りの金儲け主義映画」ですからね。
どうせ今年中にTVで放映されますし。
映画公開前に「原作読んでおけ。でも、通勤電車の中では、絶対に開くな。ホントに泣く。」と原作をトスって渡されましたけどね。なにか「平日の映画館で、上映終了後、壮年の男性の方々が立ち上がって拍手をした。自然に。」って言われたり、うちの親会社が制作に協力したとか。まあ、話題豊富な映画のようですけどねえ・・・
「AUTO SPORTSという雑誌がある。」ということを知ったあの頃・・・「ゼロ戦が飛ぶ」と父親がなんだか繰り返していて、家族総出で河川敷に向かった。「ゼロ戦ってなんだろう?」って思いながら。
全く興味がなかったんだけど・・・黒山の人だかりをかき分けて見た「プロペラ機」をひと目見て、衝撃を受けてしまったことを今でも良く覚えている。
「なんて格好いいんだろう!セスナと全く違う!これは飛行機なのか?」本当にそう思った。
「ゼロ戦は、堀越次郎という三菱の人が作った。」ということは、すぐに調べられた。教室の本棚に本が置いてあったから。(学校の図書館ではない。今考えると、確かに不思議な小学校だったのかも。他にも”戦艦武蔵の最後”とかが、各学年の教室に置いてあった。ベトナム戦争の写真集とかもね。)
その時代のことに興味を持って、どんどん調べるようになって数年後・・・母親にその時代がどんなに「生きることが困難だったか」を蕩蕩と話されてしまった。アメリカに戦争で負けたんだということも・・・(日本が戦争に負けたなんて事は、子供心にも信じられなかった。)
「人殺しの為に余計な装備を一切省いたマシーン」ということを全く感じず、ただひたすらその時代の機械を知りたがる息子が怖くなったのかもしれない。
その後、就職した会社は、最後まで全くその時代のことを話してくれなかった「特攻機乗りだったのに終戦日を迎えることができてしまった。」おじいさん(昨年大往生されました。)がいたり、毎年3月10日を迎えると、「君、今日はなんの日か知っているか?」と質問されるような所だった。
まあ、だからねえ・・・あの映画は、「21世紀の拝金主義が生み出したお涙頂戴映画」ですよ。私はそう思います。RUSHのほうが、よっぽど色々考えさせられるよ。みんな観に行け。もうすぐ上映終了だ。永遠の0は、ず〜と引っ張るだろうけど。
はい。じゃ、本題入りますよ。既に皆さんお疲れ気味?前振りが長くて。
先に宣言しておくと、「今回の記事は長い!写真と映像てんこ盛り」の回です。え〜と、アレだアレ。ここら辺で、いったん別のことした方がいいです。一気に読もうとせず。ひと月ぐらいかけて、ここから先の文章を読んでください。そんなに焦らなくて大丈夫。このBlogの次回更新は、来月だから。(断言。まだ3月に入ったばっかりなのに。)
今回のお題は、スターレットのフロントハブオーバーホールのお話。練習走行中にトラブルになってしまって、大ベテランドライバー様にハブを丸ごと一式借りたままになっていたからね。1セット作って、返却しなければいけない。
前回は、左右とも全てのパーツを新品で組んだんだけど・・・あ、部品一覧はこれね。
EP82HABBUHINICHIRAN.jpg
たった一年で捨てなければいけなくなったので、今回は諦めました。新品を再び買うのは。保管ガレージをゴソゴソ探して・・・出てきたよ。古いハブ。左右1セット。
え〜と、ここでまず宣言しておかなければいけないことがあります。2つ。
1つめは、「EP82はフロントディスクブレーキの大きさによって、ハブの大きさも違う。」ことです。「ABS付の大きなフロントブレーキキャリパーを装備したければ、ハブもブレーキロータもABS付品にしないと取り付けることができない。」です。
2つめは、「手作業だけでは、ハブバラシ作業はできない。」ことです。道具が必要になります。一つ目が、FWD車用ベアリングツール
それと「ハンドプレス」
どちらも持ってない・・・・ということで、再びフォークリフト修理係の元へ。
手順としては、大まかに3つ。
1)古いハブをバラす→2)洗浄&点検→3)使えそうであれば、新品ベアリング等を組み込んでいく
で、入り口の古いハブをバラす作業から、工具が必要になります。
箱の中身.jpg
工具のセットの仕方がわからん。
セット開始.jpg

セット完了.jpg

セットの仕方は説明できないんだけど、その後は、ラチェット用ソケットを使って、バラシ作業開始。
回し作業.jpg
作業完了後
ハブバラシ後.jpg
プレス機にかけて、なにかを抜いてた。
油圧プレスセット.jpg


その作業の結果がこの写真
プレス抜き作業後.jpg

同時に「ホイールを取り付けるためのボルト」も新品に交換してもらうことにした。なんたって、この第二次活動のきっかけは、「筑波サーキットを練習走行中にハブボルトがボリンってちぎれちゃって、たまたまその日、呼んでいたガレージオーナーがその交換作業をあっという間にやってみせた。」ところからだからね。
habunat.jpg
機会があるときに必ずハブボルトは、新品に交換しないといけないって思っていた。
「あ〜・・・そうなんですけど・・・このハブ、まだ一度もハブボルトを交換したことはないですよね?」
古いハブナット.jpg
なんで確認?
「ハブボルトの打ち替え作業は、1回限りです。そうしないと、はめ合い面にガタが出て、最悪の場合、ホイールそのものを外せなくなる最悪パターンになるので・・・」
あ、大丈夫大丈夫。これは、一度も打ち替え作業をしてないヤツだから。
ハンマーでバンバン、ボルトの頭を叩いていく。

で、ボルトを外した部品は、ハンマーを使ってさらに分離。

外した部品をヤスリがけする。(外周をガジガジしちゃったからね。)

ヤスリがけ後は、こんな感じ。
金やすり後.jpg

ブレーキクリーナを使って、洗浄をしながら良く点検。
洗浄作業.jpg

このバラしたワークがまだ使えることを確認後、新品ベアリングをプレス機で打ち込んでいく。

グリース塗り作業表面.jpg

グリース塗り作業裏側.jpg

ベアリングを入れ替えたワークは、「強力なクリップ」を挟み込むんだけど・・・なんだか熟練の腕を要求されてた。

新品のハブボルト打ち込み作業は、ハンマーで行う。

で、最後の作業が、この「ABSセンサー取り付け穴位置に対応した大きな丸いカバー」をとりつけること。(銀色のヤツね)
アンチロック穴.jpg

慎重に位置決めをして・・・
カバー叩き.jpg
叩き作業開始

できあがった物を大ベテランドライバー様に渡して、返却完了・・・って思ったら・・・
この件、後日談があるんです。
一式を渡してしばらく経った後、「ABS無しから、ABS付キャリパーへの交換終わりましたか?もし、まだだったら手伝いましょうか?」と声がけしたところ・・・

「返却してもらったハブ一式なんだけどさあ・・・取り付けられなかったんだよ。」

へ?(そんなわけはない・・・・ちゃんと”ABS付”用でパーツ一式用意したんだから。)

どうも・・・あの最後の「銀色の輪っか」が問題だったようです。
「手持ちのドライブシャフトを使って、確実に入れ込むことができなかったんだよ。結局、ABSなし用のカバーを新規に買ってきて、交換したらちゃんとドライブシャフトも入れることができたんだ。」

?????

たぶん・・・あの筑波サーキット練習走行時にトラブルを発生した後、夜までかかってしまったハブの交換作業と同じ事を大ベテランドライバー様に体験させてしまったようです。

どうもですねえ・・・「持っているドライブシャフトがMT用なのかAT用なのか?」というのも「交換がすんなり成功するか?」の条件になっているみたいです。
よく・・・わかってないです。「ABS付、ABS無しでパーツ番号が変わる」&「どうもAT用とMT用でなにかドライブシャフトに違いがあるようだ」という推測しかできていません。申し訳ない。

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ドライブシャフトの全バラシって、チャレンジャーなお話だった。 [EP82日常整備]

 

JOY耐2014年規則を読み込んでいるんですけどね。
ああ、毎年恒例です。決勝日前日まで。
我々のテーマは、「いかにして大きな排気量の連中を出し抜いてやるか。」なので。
2012年のちょっとJoy耐の時は、本気で無給油作戦を発動しようとしましたし。(メンバー全員の反対で撤回)

前回の記事から一つ抜けている変更点がありました。
今年のJoy耐予選は、「A・Bドライバー各最高ラップの合算」になります。

2013年予選中にわざわざ接触してきた車両には、私も2012年決勝中に幅寄せ行為をされたのですが、(とにかく前のEP82について走っていた。前走車と共に右端を走行中、わざわざ私の車両を狙ってきた。)その時に思ったのは、「この暑い中、元気だなあ。お前が走る方向は、こっちじゃないぞ。チェッカーに向かって走れ。」

まさか翌年、予選中に接触プレイ→ラジエターが変形していたことに気がつかず、決勝エンジンブローという結末になるとは思っていなかった。幅寄せされた時は。

2012,2013年とペナルティが課されなかったことに「いつか大きな事故が起きる。」と思っていたけど、これで一歩前進だと思います。

さて本題。
今回のお話は、「ドライブシャフトをバラして、グリースを詰め替えよう。」というお話。

そんなに・・・大変なことになると思ってなかったんだよね。ミッションのオーバーホール行為が自分にはできない作業だって、確認はできたんだけど・・・このドライブシャフトの作業はできると思ってた。
いつもオーナー夫妻が、暇を見ては、ドライブシャフトブーツの中のグリースを交換してくれていたし。

2013年ミニJoy耐がとっても残念な結果に終わったので、とにかく駆動系を全部オーバーホールして、夏の本戦に臨もうと思っていました。

さて、自分たちが持っているドライブシャフト全部をバラそう。
ドライブシャフト一覧.jpg
いつの間にか集まったねえ。写真には6本写っているけど、合計8本のバラシ作業か。
ドライブシャフトを外せなくて、ホイール側のネジを壊しちゃったヤツとか、まあ、もったいなくて捨てられなかったんだよね。

「じゃ、とにかく全部ブーツバンドを外しちゃってください。全部点検しましょう。」
はいよ。それぐらいなら自分でできるよ。
折り曲げられているところをコジコジコジコジコジコジコジコジ・・・・
ドライブシャフトブーツ閉じたところ.jpg
なんか・・・ハズシにくいなあ。
ブーツバンドたたき部.jpg
ちゃんとゆるみ止めなのか、タガネが打たれてる。
「確かさあ・・・ブーツバンドを締める工具ってのを使って、ただの細長い金属板をの巻き付けていただけだよね?」
「ああ・・いや、あれは、汎用品なんです。トヨタの場合、特許なのか、ちゃんとゆるみ止めの爪がついているんですよ。だから外しにくいかもしれませんね。」
「ふ〜ん。確かになんか・・・このドライブシャフトブーツキットってヤツの中に頑丈そうなバンドが入ってる。」
dribshaftobuhin.jpg

「え?え?全部買ってきちゃったんですか?確か、”ドライブシャフトブーツだけ”って売ってくれませんよね?」
「うん。なんだかさあ・・・AT用なのか、MT用なのかっていろいろ聞かれちゃってさあ・・・面倒くさいから、”EP82用ドライブシャフトブーツキット”の品番全部くれって言って買ってきた。」
「・・・・全部使えればいいですけどね。まあ・・・なんか、左右1セットづつあるみたいですね。AT用、MT用共に。」

なんか変なこと言ってるなあ。フォークリフト修理係。
ってこの時点では思ってた。
だって、8本もドライブシャフトがあるんだよ。少なくとも予備シャフト1セットぐらいは作れるだろ?

「もう、一般修理では、ドライブシャフトそのものをバラすなんて事はしないんですよ。アフターパーツで、”リビルド済みドライブシャフト”って、売ってますから。そっちを買った方が全然安いですよ。そのドライブシャフトブーツキットより。」

え?そうなの?
確かに・・・何だか箱の中を見ると、グリースまでちゃんと入ってるもんね。純正品。

ふう。なんとかバンドを外したぞ。
ブーツバンドハズシ.jpg
このゴムブーツをチロッとめくってみる。
ブーツ外したところ.jpg
ドキドキドキドキ・・・なんか「やばい予感」がする。
「さっさと外してください。時間かけすぎ。」

引き抜いたところ.jpg
はうあああああ〜!
液がドピュッて出てきたああああ〜!デロデロだよおおお〜!」

「し〜!頼むから、変な声出さないでくださいよ。近所からおかしな人って思われるじゃないですか!」
うおおおおう。デロデロだぜ。デロデロ。デロデロ〜。

フォークリフト修理係が、バンバン灯油で洗っていく。
シャフト洗い.jpg
ホイール側は、なんだかバラバラにできないまま、とにかく洗浄。
ドライブシャフト洗い.jpg
で、全部洗浄できたから、グリースを詰め替えるんだね。
「違います。ここからが、この作業の本題です。」

なんか・・・柔らかそうな金属で、できたハンマーを取り出してきた。
銅でできたハンマー.jpg
「銅ハンマー」っていうんだって。なんか・・・変形しているところが不吉。
って思っていたら、やおらドライブシャフトを叩き始めた!
さっきの「ホイールが付く側の丸いパーツ」全体をガンガンたたく!

え?なんでそんなことするの?
「この、ジョイント部とシャフトを完全にバラすためですよ。」
ガンガン叩く!とにかく叩く!全部叩く!ゼ〜ゼ〜
すごく肩で息をしているぞ。フォークリフト修理係よ。た、大変そうだね。

「・・・・変だなあ。8本もあって、1個しか外れない。」

・・・・どうにもならないみたいね。いいんじゃないの?そこまでやらなくても。

なんか握らされた。
ああ、さっきのブーツが炭化しちゃっていたパーツね。ミニJOY耐を挫折したときに車両に取り付けられていたドライブシャフトね。
yaketadribshaftboot.jpg
なに?振ってみろ?

なんか・・・ガクガクするね。動き。
あ、もう一つ振ってみるの?

確かに・・・全然動きが違うねえ。
「ここのところ、トラブル続きでしょう?特に駆動系の。なにかおかしいですよ。ジムカーナやダートラでは、ドライブシャフトは消耗品みたいに扱われているけど、実際には一番のキーパーツなんです。これがうまく動かないと、いくらエンジンが良くても、タイムが出ない。ちゃんと全部バラしてチェックしましょう。」

確かに・・・ドライブシャフトって、ただの棒だと思っていたけど、なんだかバラしてみると・・・結構な数のパーツが詰まっているんだねえ。

ドライブシャフトの中身のパーツ一覧.jpg

とにかくバラせた部品を点検してみると・・・
焼けたドライブシャフト.jpg
焼けちゃってる部品とか。
筋が出てきたドライブシャフト.jpg
変色し始めちゃってる部品とか。
焼けたドライブシャフトの中身.jpg
気をつけて、グリース入れ替え作業は、し続けていたんだけどねえ。
「このあたりが、耐久レースのキツいところなんじゃないですか?よほどのことがなければ、ダートラみたいに折れることもないので、使い続けちゃうんでしょうね。ドライブシャフト。」

いったん引き上げて、どうやったら、うまくジョイントを叩けるか考えてみた。
ジャ〜ン。私の考えはこれだよ。

太さと長さを変えた物を何種類かかってみたけど、この直径20mmで長さ300mmのものが一番叩きやすい。

私がドライブシャフトを抑える係。またこれでガンガンガンガン・・・やったぞ!一個外れた!
でも・・・残り6個は外れないよ。
う〜ん・・・いいんじゃないの?外れないヤツは。外からグリースを詰めちゃおうよ。
「いえ。見えないところでパースが変形していたりするので・・・ちゃんと全部バラしましょう。」

そんなにこだわるところなのかなあ・・・ジャブジャブ洗ったら、きれいになったじゃない。
ジャブジャブ洗浄.jpg

シャフト2本.jpg

「いや、例えばなんですけどね。これ、ジャブジャブ洗った後、さんざん苦労して分解に成功したヤツ。」
でも残る.jpg
あり?
底に古いグリースが残ってる。
「外さない限り、これをとることはできないんですよ。ちゃんとやりましょう。この車は、あまりに壊れすぎです。」

また出直し。

後日、フォークリフト修理係から連絡。
「ふっふっふ。決断して、最終兵器を購入しちゃいましたよ。これで作業して、ダメだったら諦めましょう。」

見せてもらうと・・・
誰もが知っている工具メーカのスライディングハンマーと、そのハンマーの先端を流用してドライブシャフトを引っかける変換ジョイントのセットだった。
ハンマー.jpg
「す、すっごく高そうな工具だね。」(ごっくんちょ)
「ええ、ものすごく悩みました。買うかどうか。今回しか使わないかも。でも、もう、出場料を払って、走りきれないのは嫌ですからねえ。」
工具をセット.jpg
油圧プレスにドライブシャフトをセットして・・・スライディングハンマーを使って、ガ〜ンとおおお〜!!!
ドライブシャフト分解作業.jpg
「抜けないね。っていうか、危なくない?あんまり力一杯やって、外れたときに転倒したら危ないよ。」
「転倒はしません。毎日うちの奥さんと下半身を鍛えていますから
「?」(え〜と?今、笑いを取りに行ったところなんだろうか・・・・えらく顔が真剣なんだけど。)
構わずガンガンガンガン!挫折!!
「あ、うん。ほら、他のシャフトで試してみようよ。ね?」
間髪入れずにシャフトを交換。バンバン交換。
何本目かの交換作業の後・・・1本外れた!

「やったああああ〜!外れた!って・・・やっぱりダメだあ・・・中でクラックが入ってる。これは使えない。」
結局・・・この「最終兵器」を使っても、外れたのはこの1本だけだった。
・・・・長い方が2本外れただけで、短い方は、全然外れてないよ。
「・・諦めましょう。短い方は、外から見て具合が良さそうなヤツをグリース詰め替え作業だけしましょう。」
完璧クリーン.jpg
外せたヤツを良く点検して、3本中の1本だけが使えるという結論になった。
ここら辺は・・・よくわからなかった。いわゆる「お金をいただくプロの仕事」の世界だった。
みんな同じように接触面がピカピカ光っているように見えるんだけど・・・ガタの有り無しを目視と指で触って判断してた。

いったん部品を全てセットして動作確認。
洗浄後の部品.jpg
グリース入れ作業開始。
グリース作業.jpg

グリース入れていく.jpg

たっぷり入れて、グリグリ回し作業。

グリースを入れる量.jpg

ブーツ側には、グリースを入れずに蓋を閉めた。
ドライブシャフトに入れるグリースの量.jpg
このグリースを入れる量が・・・加減が大事。(自分たちはよくわかってない。毎回NG。)
よく「入れすぎで、グリースがブーツから飛び出した」ってことになっていた。

結局・・・他のパーツも全部点検していった結果・・・左右1セットしか作れなかった。
8本(4セット)もドライブシャフトを持っていたのに・・・

なんか、工具を持って突っ立ったまま、フォークリフト修理係がすっごく遠く(畑の方)を見てる・・・

「こんなに高い工具を買ったのに・・・・使えたのは1本だけ・・・・」
あ、なんかまずい感じ。
ダメッ!気を確かに持って!!暗黒面に引き込まれちゃいけない!!!
ガクガクガクガク〜ぅ
激しく両肩を持って、揺さぶっちゃいましたよ。
「幸せは歩いてこないの。だから歩いて行くんだよ。なっ?工具が使えないんじゃなくて、どうやってこの工具代を回収するか。今までできなかった作業ができるようになって、仕事のレパートリーが増えただろ?な?きっとバンバン頼まれるようになるって。フォークリフトのドライブシャフトオーバーホール。」
(そうなの?)

「なんか・・・歌の歌詞みたいですね。がんばりますよ・・・俺。仕事・・・(フッ)」
よ〜し!行けっ!みんながお前にフォークリフトを修理してもらいたがってる!!

あ、その前にハブやろう。ハブ。
借りちゃったフロントハブ。ベテランドライバー様に返さなきゃいけないし。
(本記事は、2014年2月11日に写真を追加して、大幅に加筆修正をおこないました。)

BentoBox(TM) : みんなのアプリを、みんながつくってシェアする

ミッションのオーバーホールは無理だった [EP82日常整備]

JOY耐2014年版規則書が公開になりました。
ざっとポイントを解説しておくと・・・
1)申込書は、”ついに”Web受付開始
2)先着90台受付
3)2013年に施行された「登録ドライバーは全員出走義務」は取り下げ
4)ただし、「ドライバーチェンジ5回」義務は存続
5)ドライバーチェンジ時に「トランスポンダーを必ず」交換義務
6)トランスポンダー交換時間を加味してなのか、昨年より燃料補給時停止時間が1分加算
(主力車種群"VTEC勢"は、昨年と変わりなし)
7)昨年施行された「義務ピットイン」制度廃止

トランスポンダーの交換作業が、面倒なことになりそうな予感があります。
ツインリンクもてぎも思い切った投資を行いましたよね。今までは、90台のトランスポンダーで良かった物が、恐らく・・・400台ぐらい準備しなければいけなくなったハズなんです。
想像ですけど、昨年の「登録ドライバー全員出走&義務ピットイン」制度は、相当現場(管理側)を困窮させたんじゃないかと思います。

Web登録開始と合わせて、事務方はだいぶこれで楽になるんじゃないかと思います。
(昨年の受理書送付時には、ピット割りとか参加者一覧も同封されてなかったもんね。)
トランスポンダー1人一台は・・・流行のビックデータというほどではないですけど、収集データの使い方で、今後のレギュレーション改正や、あるいは「要注意ドライバー」抽出・・・・連動して、各ポストやアナウンサーさんも含めての注意喚起につなげられそう。

私達の今年の活動で決定していることは、今の時点で一つだけ。
「ミニJoy耐には参加しない。」

”燃料補給無制限&義務ピットインあり”のこの大会では、どうやっても大きな車両に一泡吹かせそうもありません。

「大金かけてツインリンクもてぎにやってきたのに決勝を走ることができなかった。」あの大会のトラブル原因は・・

どうやらLSDが壊れていたらしい。
大会1週間前にハブが壊れてしまったのも、「本当のトラブルの原因は、LSDが壊れ始めていたのに無理して走り続けていた。」ことだったらしい。

「後で振り返ってみると・・・ああ、そうだったのか。」と思うところがあって・・・
確かに筑波の1ヘアピン脱出で、右側のフロントタイヤが空転するようになっていた。ハブが壊れた時期の練習走行で。
で、オーナーと二人で、「なんかおかしいねえ。なんで急にこんなふうになっちゃったんだろう?」といいながら走っていた。
最終コーナーがすごく走りにくかったんだけど、その原因は、左フロントハブ異常のためだった。と思い込んでしまって、ミニJoy耐に突入。

そうじゃなかったんだなあ。どうやら。
2007年暮れにFISCO仕様として購入したEP82に装着されていたミッション&LSDを延々と使っていた。
「せっかく修理しても、すぐにガリガリいってしまう。1年に一度は、ミッションを降ろさないといけない。」
状態のまま、2013年まで引っ張ってきた。
それが普通だと思ってたしね。
(もともと、2008年に走り始めた時点で、3速がガリガリ音が出る状態での購入だった。)
途中、TRD製フルメタルクラッチがバラバラになったときには、ケースまで損傷してしまって、手持ちの部材をいろいろと組み合わせて、一基予備ミッションを作っていたんだけど・・・
どうにもうまくない。(このミッションが2013年ミニJoy耐時にトラブルになったほう)

今回、2012年の本大会完走後に降ろしていたミッションをオーバーホールするにあたって立てた方針は・・・
1)”まだ使えそう”と思って、使い続けてきた部品は、全部新品に交換する。

2)TRD製LSDは、”今までご苦労様”ということで、ASSY交換。今でも生産してくれているCUSCO製の新品に交換する。

で、当初は自分でミッションオーバーホール作業をやろうと思っていました。私。
エンジンに比べたら、ずっと部品点数は少なそうだし、「二人作業」でもなさそうだしね。
こつこつ一人でやれば、なんとかなりそうだ。

事前にオーナーとフォークリフト修理係に話をしてみると・・・
「ミッションは、やめておいたほうがいいです。絶対に。」
と強硬に主張されてしまった。

そうなの?できそうな気がするんだけどなあ・・・形式違うけど、C52っていう、スターレットターボに搭載されていたミッションの整備書は手に入れたよ。だいたい同じなんじゃないの?NA用のC150やC140も。

結局、フォークリフト修理係が作業をしてくれることになった。
油圧プレスが必要になるんだって。それはさすがに持ってない。白旗を掲げることにしました。

2012年夏以来、ほったらかしにしていたC150ミッションを作業場に持ち込む。
5速ミッションエンジン側.jpg

5速ミッション.jpg

フォークリフト修理係によると、トヨタFF車のマニュアルミッションは、ものすごく分解作業がしにくいらしい。
このお尻側の「黒い鉄板ケース」の部分に5速のギヤが入っている形になっていて、とにかくこの部分の分解が難しいんだって。
pin.jpg

スナップリング取り外し作業も、「2本のマイナスドライバーをうまくつかって」外さないといけない匠の技が求められます。

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灯油でジャブジャブ部品を洗う。

この後、部品疲労度をチェックしてもらって、新品交換部品として購入した物がこの一覧。
misshonbuhinzenhan.jpg
misshonbuhinkohanjpg.jpg

総額12万円ぐらいかかりました。部品だけで。
部品番号を探し出してくれたので、私はただそれといつも通りトヨタ部品共販に持ち込んだだけなんだけど・・・
部品番号を探し出してくれたフォークリフト修理係は、相当大変だったんだな。ってことが目の前で繰り広げられてしまって・・・

トヨタ部品共販って、土曜日も営業してくれているのですが、16時にこの一覧を渡して・・・・
お金の払い込みが終わったのが19時過ぎ。
受付のお兄さんが、定時後も延々と悩むことになってしまった。

なにぶん、20年も前の車なので、「後継部品番号」がどんどん変わっていたんです。
普通は、車体番号だけで簡単に確定できる物なんですけど・・・なにぶん競技車両なので、「車体番号と使っているミッションが違う。(そもそもAT車にMTを移植しているのだ。)このミッションは、いったい何年式?」状態になってしまった。

ギヤ一枚で、「後継部品番号が3種類」とか出されてしまって、私も悩む。
私の山勘で、部品番号を全部確定させて・・・驚いたのは、「20年も前の車のミッション部品なのに廃型品が一切なく、全部数日で入手できた。」こと。

トヨタのすごさって、たぶんここなんですよ。
「図体が大きいから、古い部品だってストックできるんだ。」ではなくて、「問題が起こっていない部品であれば、できる限り長く使い続ける。時代の流れと共に必要であれば、4速ミッションで設計された物に5速ギアを追加してでも使い続ける。」

日本では、もはやマニュアルミッションは絶滅危惧種指定だけど、世界で見たら、全然マニュアルの方が、出荷台数が多いはずですからね。

トヨタの車で競技をやっていて良かった。

ずっしりと重い交換部品の箱の中身を見ながら、既に不吉な予感が・・・
「みんな同じに見えるけど、一体どうやって判別するんだ?」

「私も毎回悩んでいましたよ。このEPに関わるようになって、さんざんトヨタのマニュアルミッションを分解しなければいけなくなって。で、解決策を見つけました。外したパーツを使って、”サンプル”を一基作ったんです。これで迷うことがなくなりました。」
ジグ.jpg
メインシャフトに取り付けられたミッションギヤ一式が、目の前にサンプルとして出されたときに思った。
「これは無理だ。ギヤの一枚づつが、わずかに違うだけの物が一体化している。一つでも間違ったら、ちゃんと作動しない。」

エンジンチューナーって職業が、いまでも・・・たぶん存在しているじゃないですか。
ミッションチューナーって職業はない。っていうか、「ミッション組士」か。
自由裁量があるエンジンチューナよりも、ミッション組士の方が、大変。
そっちの方がお金を取れそう・・・・ってこの作業中に強く思ったんだけど・・・
無理か。
「ノーマルと全く同じ。当たり前の動きをするように当たり前に組む。」
ことにプレミアム金額は払わないのか。みんな。それどころか、マニュアルミッション車なんて、もはやほとんど生産されていない。

固定用ジグ(私が持っていない工具)を使いながら、メインシャフトに並べたギアをプレスで圧入する。

この作業を見てしまうと・・・「ミッションをいたわりながら、長い時間走れるようにならないといけないな。」と強く思ってしまった。
たまにちょっと手で押さえるぐらいで、なにも手伝えることがない。こんなことをずっと一人で繰り返してきたんだなあ。

CUSCOの新品LSDって、何種類かありますけど、なにを選びます?」
ああ・・・いや、いいんだ。好きな物を選んで。

「自分より速い人」の選択に口を挟むことはないよ。その選択結果も聞かなくて大丈夫。
彼は、TTC1400のドライバーに匹敵する速さを持つ男。
彼が走る姿を見て、時折本当に「若い頃にサーキットにきていたら、ひょっとしたら違う人生だったんじゃないか?」と今でも思う。
その速さは、ダートトライアル競技で鍛え上げられた物だとしてもね。

さて、ミッションはこれでオーバーホールが終わったから・・・せっかくだから、駆動系全部を見直ししようか。次は、ハブとドライブシャフトだ。

タイミングベルトは2年でダメになりました(後編) [EP82日常整備]

最終戦のTTC1400はPOLE to FINISHでした。
2012年よりも1戦少なくなった2013年TTC1400は、全4戦で争われ、あっという間に最終戦。
どうにもならんですよ。あの「練習の虫」女性ドライバーがとっても速くなられてしまって。
3戦全部優勝(たしか全部予選1位だったと思う。)されてしまって、もう、ランキング逆転の可能性はほとんど無し。
「なんか・・・表彰台メンバーが固定されてしまって、台数が一ケタに落ちてしまったTTC1400って、これからどうなっちゃうんだろう・・・」
と思っていたら、集まる集まる。
最終戦は11台集合ですよ!久々の二ケタ台数ですよ。

そんな状況の中での予選は・・・一発で決めてきた!予選1位!うおおおおお〜!
アタックラップを1周だけ行って、最後の最後にチェック走行だけして帰ってきた。
降りてきたドライバーに一言。
「うんうん。”やればできる子”って思ってた。やっとこの日が来たねえ。」
聞いてみると、金曜日に有給をとって、金・土と筑波サーキットで練習していたらしい。
二日間の間、筑波サーキット内のピットを借りて(有料で借りられる。たしか一日三千円)足回りを色々とあんなポーズを取らせたり、こんなポーズを取らせたりしてお試ししたらしい。

決勝出走前のグリッドでは、みんなが「予選時から気温が6℃上がっているから、ラジエターテープを5mm詰めようか?これで0.4℃水温が下がる。でも、万が一、前に車両が出てしまうと・・・」なんて一生懸命やってる。

私は・・・う〜ん・・・なにかドライバーに声をかけてあげないと。
でも、私も予選1位の位置からスタートした事なんてない。どうしよう・・・・
スタート3分前。

「車を壊さないで、帰ってきてくれればいいからね。」

それしか言えなかった。やっと予選1位って位置を掴んだドライバーに他になにを言えばいいんだ?

フォーメーションラップ終了後、ランプが消灯して、スタート!
静かに1コーナーに向かってくる車両群を見て、確信した。
「勝った。今日こそトップでチェッカーを受けられる。ポールポジションからスタートするっていうのは、なんて楽なことなんだろう。」

スプリントの15周が、ものすごく長く感じる。
最初からトップを守り続けて、15周を走りきるって、どんな気分なんだろう?
第一次活動の時、土砂降りのスプリントレースで、私も後方から追い上げて、トップに立ったことがあるけど・・・前に誰もいなくなったら、どうしたらいいのかわからなくなった。
なにを目標に走ったらいいのか、全くわからなくなってしまって・・・最終周の1ヘアピンでスピンしてしまった。
確か5位・・・でフィニッシュした後、みんなに口々に言われたのは、「スピンした後、なんですぐに再スタートしなかったんだ?2位には、入れたかもしれないのに。」

残り半周ほどのところで、スピンした後、「ああ・・・自分には全日本F3000を席巻して、ドイツに帰っていったあの彼のような才能はないんだな。」って思いながら、ボケッと何台かの競技車両が通り過ぎるのを見てた。

あれから20年ほどが経って、スプリントの決勝で、こんなに時間が長く感じられる日が来るなんてねえ・・・
自分がドライブしているわけでもないのに。

後半になって、後ろの2台がどんどん間合いを詰めてきた。
「頼むから、このままなにも起きないでトップで帰ってきますように。」

最終ラップに入って・・・無事に最終コーナーを抜けてきた。
ちゃんとトップでチェッカーを受けられた。
正直・・・うれしさよりも先に、とにかくトップでチェッカーを受けてくれたことにホッとした。
長かったなあ・・・・ここまで。
2014ttc1400SAISHUSEN.jpg
ただ、「予選1位。決勝も1位」は、初めての体験だったとのこと。
「ちゃんとミラーをチェックしていましたよ。ただ、あんなに後ろが離れているのに守りに入っちゃいけないと思って、とにかく丁寧に走ることだけを心がけていました。」

そんな気持ちで走るものなのか。トップって。
長かったねえ。

来年もスプリントに出場するかは、わからないんだそうです。
ま、彼の号令に合わせて、全員右向け右ですから。来年の話は、「スキー場が閉まる頃」に話をしよう。

さて本題。(いつもの事ながら、前振りが長いね。)

え〜と、どこまでお話したんだっけ?前回。
あ、そうそう。帰ろうとするフォークリフトの彼の車にしがみついてたところまで話したんだった。

結局、子供達が降りて遊び始めちゃったので、海よりも深いため息をつきながら、作業を開始してくれたんです。
子供達応対係は、TTC1400の彼を任命。任せたぞ。大事な任務だからね。

まず、オイルでベトベトのタイミングベルトカバー周辺を掃除する。
TAIMINGBELTCABAR.jpg
KABARYOGORE.jpg
なんかとにかく・・・ただのオイル汚れだけじゃなくて、ベルトから出てしまった「けば」がすごい。
ベルト脇汚れ.jpg
持っていた浸透性パーツクリーナーまで持ち出して洗浄するんだけど・・・
全然。2缶でも足りない。とにかくガレージにあるパーツクリーナを全部出す。
「なんでここに”パーツクリーナ界のポルシェ”があるんですか?」
「は?」
「これです。これ。」
「ああ、いつも筑波や、もてぎにWAKO'Sさんが車で来てくれてるじゃない。一日お疲れさんだなって思って、時間があるときに買っているんだ。」
「ふう・・・たぶん、持ってるもののすごさをわかってないですよね。」
「そんなにすごいものなの?確かにエンジンの中身を洗うときにものすごく頼り切っちゃったけどね。WAKO`S製品。でも、パーツクリーナなんて、どれも変わらないんじゃないの?」

なんだかタイミングベルトアイドラーを取り出して、解説してくれた。
TIMINGBELTAIDRA.jpg
「ほんとは、タイミングベルトを交換するときは、必ずアイドラーも2つ共交換するんです。
でも、今回は、交換部品を買っていないんでしょう?WAKO`Sのクリーナがあってよかったですよ。とにかくこれを使って、できるだけ綺麗にしましょう。」

・・・・・よくわからない。同じなんじゃ・・・
「夏場にすごく違いが出ますよ。汚れが良く取れるだけじゃなくて、大事なのは”露”がつかないことなんです。」
「露?夏場の露って、あのコップの表に出てくる・・・」
「そうです。大事なところはWAKO`Sのこのクリーナを使っておかないと、後日錆びてたってことが、ほんとにあります。」

へええ〜。知らなかったよ。知らずに「なんかすっごく高いなあ。パーツクリーナのくせに」って思いながら買ってた。

今回交換する部品を準備。
カムシャフトオイルシール
KAMSHAFTOILSHIEL.jpg
とタイミングベルトそのもの。
TIMINGBELT.jpg
準備中になにかフォークリフト修理係の彼が騒いでる。
「この車・・・タイミングベルトのかけ方がおかしい。」
は?そんな重大なミス、してないと思うよ。だって、オーナーと二人で、何回も確認してタイミングベルトをかけたんだから。
ANA.jpg
「いや、このカム側の位置はいいんです。クランク側の位置がおかしい。」
そうこうしているうちにAE86レースの彼もやってきた。

なんか二人でエンジンを見ながらボソボソやってる。
「なんで・・・これでエンジンがかかるんだろう?」
「う〜ん・・・進み側に90度ずれてるのかあ・・・進み側だとかかっちゃうものなのかな?」
「トヨタエンジンって、そこら辺を許容するんじゃないの?だってさあ、あの二人が組んだエンジンだよ。そういう素人さんが組んでも、少なくともエンジンがかかるようにって考えられているんだよ。」
「ああ〜・・・なんかこのエンジン、吹けないなあとは思ってたんだよなあ・・・まあ、あの二人が組んだんだから、しょうがないか。っていつも思いながら乗ってたんだよ。」

全部聞こえてるよ。二人とも。声でかいよ。

古いベルトを外してもらっている間に私はカムカバーの取り外しを行う。
これぐらいの作業はね。自分でもできるよ・・・って、あの〜・・・・カバーが外れないよ。
「ねえ。カバーが外れない。」
「そんなわけないですから。それぐらい自分でやってください。」

う〜ん????
だってさあ、ナットを全部外して、カムシャフトカバーを持ち上げると・・・ネジの部分が全部カバーにくっついてきて・・・ある程度のところで、持ち上げられなくなるよ。
CAMSHAFTHOLDER.jpg
「そんなわけないでしょう?ちょっと貸してください。」
作業を交代して・・・なんか悩み始めてる。

「え?なんだ?これ・・・・・ひょっとして、カムシャフトホルダーが全部緩んでるのか?」
「ヘッド側の作業ってさあ、全部私がやったんだよね。そういえば、そこの長いシャフトのところって、トルクレンチにうまくはまるソケットがなくて、手で締めて蓋をしたような気がする。」

やっぱり「山勘&手締め」は、ダメだったらしい。2年経って、緩んできてた。
「これ・・・・カムシャフトが暴れてたって事ですよ。ネジが見事に全部ユルユル・・・・人生もユルユル・・・
あ、うん。なんかグサッときた感じがするかな。

「大丈夫かなあ・・・このエンジン。これで耐久レース完走してきちゃったんですよね?」
「うん。ちょっとJOY耐も7時間の方も完走した。大丈夫だよ。腰下のねじ締めは、俺がやってないから。AE86レースの彼が監督してる目の前でオーナーが締めたんだもん。」

「ほんとに大丈夫かなあ・・・う〜んう〜ん・・・」
なんかブツブツ言いながら、カムシャフトオイルシールも交換してくれた。
BELTHAZUSHI.jpg
できたっ!ピカピカ新品のタイミングベルト装着完了!
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どうも、このヘッド側のネジ関係をトルク管理していなかったことが今回の「タイミングベルトゴムの劣化」につながったらしい。

なんだか面倒な作業になっちゃったけど、これで走ることができる。
って思って、練習走行を開始したんだけど・・・
ハブが壊れるって結末が待ってたんだよね。今度は。
ま、次回からは、そのあたりの修理の話になります。パーツごとに複数回に分けないとダメだな。こんなに文字数が多いと。
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