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タイミングベルトは2年でダメになりました(後編) [EP82日常整備]

最終戦のTTC1400はPOLE to FINISHでした。
2012年よりも1戦少なくなった2013年TTC1400は、全4戦で争われ、あっという間に最終戦。
どうにもならんですよ。あの「練習の虫」女性ドライバーがとっても速くなられてしまって。
3戦全部優勝(たしか全部予選1位だったと思う。)されてしまって、もう、ランキング逆転の可能性はほとんど無し。
「なんか・・・表彰台メンバーが固定されてしまって、台数が一ケタに落ちてしまったTTC1400って、これからどうなっちゃうんだろう・・・」
と思っていたら、集まる集まる。
最終戦は11台集合ですよ!久々の二ケタ台数ですよ。

そんな状況の中での予選は・・・一発で決めてきた!予選1位!うおおおおお〜!
アタックラップを1周だけ行って、最後の最後にチェック走行だけして帰ってきた。
降りてきたドライバーに一言。
「うんうん。”やればできる子”って思ってた。やっとこの日が来たねえ。」
聞いてみると、金曜日に有給をとって、金・土と筑波サーキットで練習していたらしい。
二日間の間、筑波サーキット内のピットを借りて(有料で借りられる。たしか一日三千円)足回りを色々とあんなポーズを取らせたり、こんなポーズを取らせたりしてお試ししたらしい。

決勝出走前のグリッドでは、みんなが「予選時から気温が6℃上がっているから、ラジエターテープを5mm詰めようか?これで0.4℃水温が下がる。でも、万が一、前に車両が出てしまうと・・・」なんて一生懸命やってる。

私は・・・う〜ん・・・なにかドライバーに声をかけてあげないと。
でも、私も予選1位の位置からスタートした事なんてない。どうしよう・・・・
スタート3分前。

「車を壊さないで、帰ってきてくれればいいからね。」

それしか言えなかった。やっと予選1位って位置を掴んだドライバーに他になにを言えばいいんだ?

フォーメーションラップ終了後、ランプが消灯して、スタート!
静かに1コーナーに向かってくる車両群を見て、確信した。
「勝った。今日こそトップでチェッカーを受けられる。ポールポジションからスタートするっていうのは、なんて楽なことなんだろう。」

スプリントの15周が、ものすごく長く感じる。
最初からトップを守り続けて、15周を走りきるって、どんな気分なんだろう?
第一次活動の時、土砂降りのスプリントレースで、私も後方から追い上げて、トップに立ったことがあるけど・・・前に誰もいなくなったら、どうしたらいいのかわからなくなった。
なにを目標に走ったらいいのか、全くわからなくなってしまって・・・最終周の1ヘアピンでスピンしてしまった。
確か5位・・・でフィニッシュした後、みんなに口々に言われたのは、「スピンした後、なんですぐに再スタートしなかったんだ?2位には、入れたかもしれないのに。」

残り半周ほどのところで、スピンした後、「ああ・・・自分には全日本F3000を席巻して、ドイツに帰っていったあの彼のような才能はないんだな。」って思いながら、ボケッと何台かの競技車両が通り過ぎるのを見てた。

あれから20年ほどが経って、スプリントの決勝で、こんなに時間が長く感じられる日が来るなんてねえ・・・
自分がドライブしているわけでもないのに。

後半になって、後ろの2台がどんどん間合いを詰めてきた。
「頼むから、このままなにも起きないでトップで帰ってきますように。」

最終ラップに入って・・・無事に最終コーナーを抜けてきた。
ちゃんとトップでチェッカーを受けられた。
正直・・・うれしさよりも先に、とにかくトップでチェッカーを受けてくれたことにホッとした。
長かったなあ・・・・ここまで。
2014ttc1400SAISHUSEN.jpg
ただ、「予選1位。決勝も1位」は、初めての体験だったとのこと。
「ちゃんとミラーをチェックしていましたよ。ただ、あんなに後ろが離れているのに守りに入っちゃいけないと思って、とにかく丁寧に走ることだけを心がけていました。」

そんな気持ちで走るものなのか。トップって。
長かったねえ。

来年もスプリントに出場するかは、わからないんだそうです。
ま、彼の号令に合わせて、全員右向け右ですから。来年の話は、「スキー場が閉まる頃」に話をしよう。

さて本題。(いつもの事ながら、前振りが長いね。)

え〜と、どこまでお話したんだっけ?前回。
あ、そうそう。帰ろうとするフォークリフトの彼の車にしがみついてたところまで話したんだった。

結局、子供達が降りて遊び始めちゃったので、海よりも深いため息をつきながら、作業を開始してくれたんです。
子供達応対係は、TTC1400の彼を任命。任せたぞ。大事な任務だからね。

まず、オイルでベトベトのタイミングベルトカバー周辺を掃除する。
TAIMINGBELTCABAR.jpg
KABARYOGORE.jpg
なんかとにかく・・・ただのオイル汚れだけじゃなくて、ベルトから出てしまった「けば」がすごい。
ベルト脇汚れ.jpg
持っていた浸透性パーツクリーナーまで持ち出して洗浄するんだけど・・・
全然。2缶でも足りない。とにかくガレージにあるパーツクリーナを全部出す。
「なんでここに”パーツクリーナ界のポルシェ”があるんですか?」
「は?」
「これです。これ。」
「ああ、いつも筑波や、もてぎにWAKO'Sさんが車で来てくれてるじゃない。一日お疲れさんだなって思って、時間があるときに買っているんだ。」
「ふう・・・たぶん、持ってるもののすごさをわかってないですよね。」
「そんなにすごいものなの?確かにエンジンの中身を洗うときにものすごく頼り切っちゃったけどね。WAKO`S製品。でも、パーツクリーナなんて、どれも変わらないんじゃないの?」

なんだかタイミングベルトアイドラーを取り出して、解説してくれた。
TIMINGBELTAIDRA.jpg
「ほんとは、タイミングベルトを交換するときは、必ずアイドラーも2つ共交換するんです。
でも、今回は、交換部品を買っていないんでしょう?WAKO`Sのクリーナがあってよかったですよ。とにかくこれを使って、できるだけ綺麗にしましょう。」

・・・・・よくわからない。同じなんじゃ・・・
「夏場にすごく違いが出ますよ。汚れが良く取れるだけじゃなくて、大事なのは”露”がつかないことなんです。」
「露?夏場の露って、あのコップの表に出てくる・・・」
「そうです。大事なところはWAKO`Sのこのクリーナを使っておかないと、後日錆びてたってことが、ほんとにあります。」

へええ〜。知らなかったよ。知らずに「なんかすっごく高いなあ。パーツクリーナのくせに」って思いながら買ってた。

今回交換する部品を準備。
カムシャフトオイルシール
KAMSHAFTOILSHIEL.jpg
とタイミングベルトそのもの。
TIMINGBELT.jpg
準備中になにかフォークリフト修理係の彼が騒いでる。
「この車・・・タイミングベルトのかけ方がおかしい。」
は?そんな重大なミス、してないと思うよ。だって、オーナーと二人で、何回も確認してタイミングベルトをかけたんだから。
ANA.jpg
「いや、このカム側の位置はいいんです。クランク側の位置がおかしい。」
そうこうしているうちにAE86レースの彼もやってきた。

なんか二人でエンジンを見ながらボソボソやってる。
「なんで・・・これでエンジンがかかるんだろう?」
「う〜ん・・・進み側に90度ずれてるのかあ・・・進み側だとかかっちゃうものなのかな?」
「トヨタエンジンって、そこら辺を許容するんじゃないの?だってさあ、あの二人が組んだエンジンだよ。そういう素人さんが組んでも、少なくともエンジンがかかるようにって考えられているんだよ。」
「ああ〜・・・なんかこのエンジン、吹けないなあとは思ってたんだよなあ・・・まあ、あの二人が組んだんだから、しょうがないか。っていつも思いながら乗ってたんだよ。」

全部聞こえてるよ。二人とも。声でかいよ。

古いベルトを外してもらっている間に私はカムカバーの取り外しを行う。
これぐらいの作業はね。自分でもできるよ・・・って、あの〜・・・・カバーが外れないよ。
「ねえ。カバーが外れない。」
「そんなわけないですから。それぐらい自分でやってください。」

う〜ん????
だってさあ、ナットを全部外して、カムシャフトカバーを持ち上げると・・・ネジの部分が全部カバーにくっついてきて・・・ある程度のところで、持ち上げられなくなるよ。
CAMSHAFTHOLDER.jpg
「そんなわけないでしょう?ちょっと貸してください。」
作業を交代して・・・なんか悩み始めてる。

「え?なんだ?これ・・・・・ひょっとして、カムシャフトホルダーが全部緩んでるのか?」
「ヘッド側の作業ってさあ、全部私がやったんだよね。そういえば、そこの長いシャフトのところって、トルクレンチにうまくはまるソケットがなくて、手で締めて蓋をしたような気がする。」

やっぱり「山勘&手締め」は、ダメだったらしい。2年経って、緩んできてた。
「これ・・・・カムシャフトが暴れてたって事ですよ。ネジが見事に全部ユルユル・・・・人生もユルユル・・・
あ、うん。なんかグサッときた感じがするかな。

「大丈夫かなあ・・・このエンジン。これで耐久レース完走してきちゃったんですよね?」
「うん。ちょっとJOY耐も7時間の方も完走した。大丈夫だよ。腰下のねじ締めは、俺がやってないから。AE86レースの彼が監督してる目の前でオーナーが締めたんだもん。」

「ほんとに大丈夫かなあ・・・う〜んう〜ん・・・」
なんかブツブツ言いながら、カムシャフトオイルシールも交換してくれた。
BELTHAZUSHI.jpg
できたっ!ピカピカ新品のタイミングベルト装着完了!
KANRYO.jpg

どうも、このヘッド側のネジ関係をトルク管理していなかったことが今回の「タイミングベルトゴムの劣化」につながったらしい。

なんだか面倒な作業になっちゃったけど、これで走ることができる。
って思って、練習走行を開始したんだけど・・・
ハブが壊れるって結末が待ってたんだよね。今度は。
ま、次回からは、そのあたりの修理の話になります。パーツごとに複数回に分けないとダメだな。こんなに文字数が多いと。
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